昨今、学校や会社などで人間関係に悩む人は多い。特に現代ではSNSもあり、その“距離感”や“周囲からの印象”などに戸惑い、頭を悩ませる人も増えている。自身のデビュー作『氷の城壁』で、そんな人と接するのが苦手なヒロインの物語を執筆したのは、現在『ジャンプ+』(集英社)で連載中の『正反対な君と僕』が『マンガ大賞2023』にノミネートされるなど、注目を集めるマンガ家の阿賀沢紅茶さん。マンガの題材として描くのも難しいテーマだが、本編117話を完結。「これは自分だ!」「4周目です。全人類読んで欲しい」と多くの共感を呼んでいる。なぜ、このような題材でマンガを書こうとしたのだろうか? 話を聞いた。 ヒロインの言動が叩かれるかと思ったら共感が多かった「時代がそういう空気に」 LINEマンガ『氷の城壁』より (C)阿賀沢紅茶/集英社 人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう氷川小雪。高校では誰ともつ