2009年にメディアワークス文庫よりデビューした、野崎まどについて、既存の作品と絡ませながら紹介したいと思いますよ。 ネタバレには、気を配っていますけれど、無意識の「やっちゃったZE☆」がないとも言えないので、気になるひとは気にしてください。 紹介しようと思ったきっかけ 先日、Twitter読書会の企画で#これからくるミステリー作家というタグが用意され、多くの方がTwitter上で「これからくる!」と思う/思いたい作家を挙げられました。 パッと見たところ、ここ数年でデビューし「確かに波が来るかも」と思える若手作家としては、似鳥鶏、相沢沙呼、梓崎優の名前が多かったかなという印象です。他には『虚構推理』で本格ミステリ大賞を受賞した城平京、ハルチカシリーズが人気を博し始めた初野晴、東京創元社ミステリ・フロンティアから5年ぶりの新作『星を撃ち落とす』を出した友桐夏などもチラホラと。 ただ、群を抜い