地価高騰、苦渋の閉店 TSMC進出の熊本県菊陽町周辺 地元商店、借地料数倍に 熊本日日新聞 | 2023年11月7日 21:21 台湾積体電路製造(TSMC)が進出した菊陽町と周辺地域で、地元の商店が地価高騰の余波を受けている。住宅や店舗の用地需要が急激に高まる中、数倍の賃料引き上げを提示され、姿を消す店も出ている。 「急ではありますが、閉店させていただきます」 菊陽町津久礼の旧国道57号沿いで23年間、親しまれてきた青果店「フレッシュパーク」は、交流サイト(SNS)でそう報告し、9月末で営業を終えた。 新鮮さと安さが自慢の地域密着店。果物を使ったソフトクリームも話題を呼び、行列が連日できるにぎわいの中、突然の閉店だった。大津町の主婦(60)は「週1で来ていた。お客さんも多いのに何で」と残念がった。 店主の森田賢一さん(52)は3月、借りていた店の敷地が地主から不動産業者に渡ったと知らされ