メディア・報道 「日本人の知らない〈政教分離〉の多様性――宗教との向き合い方は永遠の課題」、『論座』(朝日新聞社)2001年10月号 投稿日2001年9月15日 カテゴリ雑誌執筆原稿 タグ朝日新聞 ■ PDFファイル(1.2MB) 「靖国騒動」のあとに 日本人の知らない〈政教分離〉の多様性 宗教との向き合い方は永遠の課題 〈政教分離〉の意味・意義は先進国の中でも揺れており、しばしば論争の的にもなっている。それは一定普遍の意味をもつ概念であるというよりは、それとの向き合い方で国のかたちが定まるという意味で、近代社会が抱えた永遠の〈課題〉であり続けている。諸外国における多様な姿を素描する。 外来概念としての政教分離 小泉首相の靖国神社参拝問題をめぐり、〈政教分離〉という言葉がメディアの中で一種の流行語のようにもてはやされた。しかし管見では、中曽根元首相の靖国公式参拝以来、さまざまな論点が提示さ