世界文化遺産登録が確実となっている富士山の入山料を巡り、山梨県の横内正明知事は12日、「試行する方向で意見調整したい」と述べた。 静岡県側も今夏の導入に前向きな姿勢を示しており、登山者数の抑制が課題となっている富士山に入山料が導入される可能性が高くなった。 横内知事は、山梨県富士河口湖町で開かれた地元市町村長らとの会合で、今夏からの試験導入に向け「責任者として一歩踏み出すべき時期に来た」と述べた。金額など徴収方法の具体的な中身については、「来夏の制度を作るために、登山者の意向を把握する一つの手段。今年の試行は強制ではなく、任意的なものになる」との考えを示した。