キャッシュレス決済などのサービスや、スマートフォン(スマホ)などの製品で進境著しい中国企業。その躍進の波は、技術力の根幹ともいえる半導体にも押し寄せている。 中でも、スマホの心臓部のプロセッサーICでは、「既に2015年に世界トップグループの仲間入りを果たした」と、半導体技術に詳しい元ルネサス エレクトロニクス主管技師長の清水洋治氏(現在は、テカナリエ 代表取締役 CEO)は語る。「米クアルコム(Qualcomm)などの名だたるメーカーを席巻する勢いで台頭・躍進し、現在も世界のトップを走り続けている」(同氏)と言う。 その名は「ハイシリコン」 世界トップを走る中国半導体メーカーの名はハイシリコン・テクノロジー(HiSilicon Technology、海思半導体)という。ファーウェイ傘下の半導体設計会社だ。世界2位のスマホ出荷台数を誇る華為技術(ファーウェイ)の端末の心臓部には、ハイシリコ