山梨県北杜市の園芸業者が、あへん法で許可なく栽培することが禁止されている「ケシ」の苗を「ポピー」の苗として販売していたと、30日、県が発表した。 業者は「ケシだとは思わなかった」と話しており、県が回収を進めている。 発表によると、業者は、北杜市高根町清里の「清里ガーデン」。今月23日、東京都内の男性から、清里ガーデンが作成するブログに掲載された花について、「植えてはいけないケシではないか」と県に連絡があり、発覚した。 業者は198株のケシの苗を栽培。今年5月から7月にかけ、同市内のイベント会場などで計76株を販売しており、現時点で56株が未回収という。 業者は今年3月、ケシの種をイギリスの業者からインターネットを通じて購入。業者は取材に対し、「不正なケシだとは思わずに種を購入してしまった」と話している。 県では購入者に対し、株を抜かず、連絡してほしいとしている。問い合わせは、県衛生薬務課(