こんなにわかりやすいコネ入社があるだろうか。ダメ息子が、パパの力で金融大手に就職。入社後はセクハラ問題を起こしながら、クビを切られることなくダラダラと居座り続ける-。中国高官と米金融大手で起きた不透明な人事。国外政府高官への贈賄事件に発展する可能性もあり、米当局が調査に乗り出している。 米紙ウォールストリート・ジャーナルは9日までに、米金融大手JPモルガン・チェースが中国の高虎城商務相の息子(32)の雇用で便宜を図ったとして、当局が調査していると伝えた。国外の政府高官への贈賄を禁じた米国の海外腐敗行為防止法違反の疑いがもたれているという。 同紙が入手したJPモルガンの内部メールなどによると、高氏の息子は、JPモルガンの面接担当者から「過去最悪の応募者」とみなされたが、2007年に採用された。社内の人事担当者に性的なメールを送るなどの問題を起こし、「未熟で信頼できない」との評価を受けながら、