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ブックマーク / chikawatanabe.com (16)

  • 蚊がいないところに住む

    半谷さんのインタビューで「転職しましょう」というところを昨日はサラッと取り上げたが、実は私が一番親近感を感じるのは 住む場所はこれからもずっとシリコンバレーのあるベイエリアにいたいと思っている。何が素晴らしいといって、蚊がいないこと。蚊に刺されやすい体質なので、とにかく一生蚊がいないところにしか住みたくない。 というところ。 私自身はそれほど蚊にさされやすくないのだが、シリコンバレーは蚊がいないのは確かにスバラシイ。そして、それ以上にスバラシイのはゴキブリがいないこと。(ゴキブリについては半谷さんとも語り合ったのだが、上記の記事には載ってません。) [注:Twitterでゴキブリいる、というコメントがあったので、注記すると、小さいのはいます。私の家には小さいのもいないけど。3センチもあって空を飛んでくるというのはどこにもいない。] 私は、いつかは南の島で暮らしたいとも思っているのだが、南の

    蚊がいないところに住む
  • 仕事のプロになりたかったら

    会議でわからないことがあったら、その場で必ず聞く。これは徹底して欲しいあるですよ。 複数で会議に出ていると、 「自分はわからなくても、周りの人はわかっているかも」 と流してしまうことも多いと思う。というか流すのが普通なんじゃないか。質問すると無知がばれる、ということもある。 しかしだ。 これがゆえに、 「結局誰一人何が語られたかわかっていない」 ということが多々発生するのを見て来た。わからないから、全然話が進展しない。何も起こらない。また、一人がわかっても、他の人は全然違う理解(というか不理解)なので、結局「うーん、よくわからないねぇ」みたいな「ぬるま湯的な感じ」で終わる。 こういう会議を 「仕事をしているフリの会議」 と呼ぶ。 +++ また、「わからないけど何となくスルー」というのを長年続けると、そもそも理解する力が低下するようだ。つまり、 「一期一会で、今会っている相手が今言っているこ

    仕事のプロになりたかったら
  • On Off and Beyond: 詐欺的商法とアメリカの採用プロセス

    詐欺的な商売がどのように顧客をその気にさせるか、というのはなかなか興味深い。なんといっても、「いかなる手段を使ってでも金を巻き上げよう」と思っているわけで、普通の商売でありがちな 「いいものを作っているのだから、売り方はいい加減でいい」 といった「驕り」がない。「いかに相手を落とすか」に真剣勝負!なわけで、そこを学ぶにはとってもいいと思うんですよね。 で、それとアメリカの採用プロセスがどう関係あるかというと。 よく「オンライン情報商材」みたいなの、ありますよね?長ーい長ーいページにひたすら文字が並ぶ。文字は結構大きくて、 そこで私はわかったのです! みたいなのがズラズラ続くあれ。そして延々読んでいった最後に 「この先を知りたい方は『たった』12800円で続きがダウンロードできます」 とか書いてある。 ま、詐欺じゃないですね。詐欺「的」であるだけで詐欺ではない。買ったことはないが、多分当に

    On Off and Beyond: 詐欺的商法とアメリカの採用プロセス
  • キャリア構築における自分のMVP化の重要性

    ここでのMVPとはminimum viable product。「市場のフィードバックを受けるために必要な最低限の機能を持った製品」のこと。「最近のウェブ系のスタートアップではMVPを市場に出すのが大事」、というような文脈で使われる。 「MVP」は、スーパーなスポーツ選手のためのmost valuable playerという方が一般的。でも、そうじゃなくて、「最低限取り敢えずバージョン製品」のこと。 で、人間もキャリア形成においてMVPで世に出ることが大事だよなぁ、とそういう話。 さて、minimum viable productとはなにか。 Venture Hacksというサイトがある。アントレプレナーであり、投資家であり、ベンチャー企業のアドバイザーでもある二人がやっている。起業に関する対談ビデオ(音声のみもある)と、その全文テキストが連載されているので英語の勉強にもなります。で、その

    キャリア構築における自分のMVP化の重要性
  • カリフォルニア農業系起業

    ちょっと前に頂いたコメントと、それに対する私の返答を(少しだけ加筆して)転載します。カリフォルニアはITとバイオだけではないのだよ、農業というのもありまっせ、しかも大成功された日人の方もいます、という話です。 Zhongさんよりのコメント 日の大学で農業を学んできました(農学修士)。新卒で役所に就職しましたが、いい子ちゃんばかりのインテリ軍隊にうんざりして、半年で除隊してき ました。日にいてもあまり明るい未来はないと確信したので、これから西海岸の大学で農業博士を取得しようと考えています(農業といえばアメリカ、カリ フォルニア、ミキプルーン、中井貴一というイメージから)。 そこでお伺いしたいのですが、西海岸でフルーツ農家や農業関係の組織に日人としてはたらいているorベンチャーを起こされた事例はあるのでしょうか? 遺伝子系のバイオ関係だと仕事もたくさんあると思うのですが、問題は私の専攻

  • 海外で働く体験談集:アメリカ編

    海外で働く体験談集」最終回はアメリカです。2009年5月に書いた「海外で働く人の体験談募集」というエントリーにコメント・トラックバックで頂いた皆さんの体験談です。ものすごくたくさんあります。赤字は私が付け加えました。 ところどころ「GC」と書かれているのはグリーンカード(永住権)のこと。これがないと転職起業も困難。「転職の合間にしばし無職期間をぶらぶら楽しむ」、というアメリカ社会人の楽しみも味わえない。(基的には、永住権がないと、「無職=国外退去」)。なので、グリーンカードが取れるまでの苦難の就労歴は「年季奉公」とも呼ばれるのでした。 これまでに出てきた他の国に比べて、アメリカの就労ビザ、永住権を取るのは当に大変。その代わり、多くの場所で住環境・自然環境は素晴らしく、最先端な仕事ができるチャンスも多い。まぁ、どの国にも一長一短があるわけです。ちなみに「牧師さん」からの体験談もいただ

    海外で働く体験談集:アメリカ編
  • On Off and Beyond: 海外での仕事に必要な英語のレベル

    世界で働く皆さんの体験記を4回連載しましたが、英語ができたら働ける国、というのは英語圏でなくても結構ある。少なくとも最初は英語で入り込める、という国はたくさんあります。特にエンジニアだったらその傾向は強いと思います。 さて、では、どの程度の英語力があれば海外で働けるのか。著しく主観的に図解してみたいと思います。 海外で働いたことのない人が考える「海外で働くために必要な英語力はこのくらい」というのはこんな感じじゃないかと。あ、縦軸は「英語力」です。 うわ、こりゃ遠い・・・・となるわけですが、実際はこんな感じじゃないかな、というのが下。 特にエンジニアは「仕事で必要レベル」はかなり手の届くところにある、、、というか、完璧から程遠くてもOKなのです。エンジニア以外でも、「手に職系」の仕事はすべからくこの傾向があると思います。 (もちろん、「ニュースキャスターになる」とか、「映画俳優になる」とかだ

  • Twitterの企業ユース(カスタマーサポート)

    今日、製品/サービスに関するクレーム(のような感想)をぶつぶつとTwitterに書いたら、早速それぞれの会社の人から「ほいさっさ」と返事があった。 一つはパスワード管理ソフトウェアの1Password(←中々素晴らしい)というもので、 @naan suggested I use 1Password, but what happens if 1Password goes kaput? @naan says we just cease and desist… ;p 「1Passwordが死んだら私も死ぬのか?」と書いたら、@1Passwordから、 @chikawatanabe If I go kaput (a very sad thought), your data’s still accessible. You have various export options like @N sai

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  • 優秀なexecutive候補に出会うための方法

    アメリカで事業を始めるシリーズ。優秀なexecutiveを雇うためのゴール設定・報酬体系のありかたに引き続き、どうやって優秀なexecutive候補に出会うか、です。 こんな流れでしょうか。 仕事内容を定める ターゲット顧客であるところのexecutive候補に、求人情報を知らしめる コンサルタント契約から入ることも検討する 1.  仕事内容を定める これは、当たり前田のクラッカー(←死語)、と思うかもしれないが、意外にもこれが難しかったりする。もちろん、最初から「わが社はアメリカでこれをする」という明快なゴールがあることもあるが、その方が稀だと思います。 あと、日では、executiveを採用する場合に、あまり細かいバックグランドまでマッチできないのが普通で、 「いい感じの人だったら任せてみる」 みたいな、かなり暗中模索的な攻撃となることが多い。しかし、アメリカの場合、「コンシューマ系

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  • Roomba営業隊員

    春にロボット掃除機、Roombaを買ったんですが、いやー、スバラシイ。歴史に残る家電の大発明ではなかろうか。感動した私は、それ以降、家に遊びに来る人たちにデモしてみせて、既に4人は買った。我が家のRoomba購入後「家に遊びに来た人」は多分30人くらいしかいないので、すごい確率です。さらにその人達の家でRoombaを見た人が買っている。 これって、何のネットワーク商法? Roombaの何が素晴らしいと言って、「無能なのが賢い」というインターネットのような性能がスバラシイ。 基は、部屋の中を真っすぐ進み、何か障害物に当たったら妙な角度で曲がってまた真っ直ぐ進む、というのを繰り返すだけ。これでも、一定時間繰り返していると、確率統計的に全体がカバーされるのです。「部屋の形を学習してその中で最適に掃除する」なんていう凝ったことをすると、頭脳部分が高価になり、アメリカの一般家庭向きの値段に抑えられ

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  • 戦略は文字通りに理解するアメリカ

    アメリカで事業を始めるシリーズ。昨日「アメリカで優秀なexecutiveを雇うためにはゴール設定が大事」と書いたが、ここで設定した「ゴール」を、アメリカ人は当に文字通り受け取るので要注意という話し。 昨日のエントリーにこのようなコメントを頂いた。 米国と日ではゴールの重みが違いますよね。米国では、一旦コミットしたらもうそれに向かって一直線というか。ゴールの達成のためなら、組織やマーケティ ング戦略などの変更も大胆に打っていく。下手にチャレンジングな目標を与えると、大きなリスクを抱えた運営になりがちです。また、逆にゴールに含まれてい ない指標は悪くなってしまってもあまりケアされない。おそらく、多くの日人のマネジメント層は、このゴール設定の重要さに気付いていないのではないかと 思います。 これ、日米間のビジネスで随所に出てくるんですよねぇ。 つまり 「日側はあくまで『イメージ』として語

    戦略は文字通りに理解するアメリカ
  • On Off and Beyond: アメリカで優秀なexecutiveを雇うためのゴール設定・報酬体系のありかた

    さて、前回の「日企業のアメリカ進出:組織づくりはトップから雇用する」の続きで、では、優秀なトップ(およびその下の数名)を雇用する枠組みについて。 前エントリーで書いた通り、「アメリカで売るものが決まっている」、そしてそのための手段として「ゼロから組織を立ち上げる」こともすでに決定済み、という前提です。 さて、まず第一に考えなければならないのが「報酬」。というわけで、「起業時の主要メンバーはトップのコネで連れてくる」でも触れた2008年のITベンチャーのマネジメントのアンケートを元に「相場観」をば。 左の数字がベースサラリー、右の数字がボーナスのターゲット。kは1000ドル。$1=100円と大雑把に換算すると、100k=1千万円なり。 CEO: 236k, 102k President/COO: 183k, 58k CFO: 168k, 49k Head of Technology/CTO

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  • 日本企業のアメリカ進出:組織づくりはトップから雇用する

    これからいくつかのエントリーに分けて「日企業・日人アントレプレナーの米国進出方法」についてまとめていきたいと思います。先日セミナーで話したことを元にしています。私のこれまでの社会人経験の総括に近いので、かなり長くなりますが。 まずは「企業」が進出する場合。主にIT系企業がシリコンバレーに進出することを念頭において書きます。今日は「アメリカでの組織づくりはトップから雇用する」です。 まずは前置きで全体像をば。 日企業がアメリカに進出する場合、日企業の「したいこと」には次の4つのパターンがある。 売るものが決まっている 日で売ってきた製品(含サービス)をかなり変更する必要がある 日でも売っていないものをアメリカ向けにゼロから開発する 何をしていいかわからない また、進出の「手段」としては次の4つがある。 ゼロから組織を立ち上げる 米国企業に投資する 米国企業を買収する 米国企業とジ

    日本企業のアメリカ進出:組織づくりはトップから雇用する
  • 通訳と英語の勉強

    「翻訳(通訳)は難しい」というエントリーを書いたが、読み返すと、「外国語は難しい」と書いてあるように読めることに気づいたので、追記。「外国語が難しい」のではなく、「一度に二つの言語で考えることが難しい」のであります。 なので、「翻訳(通訳)」が難しいわけ。なぜなら、二つの言葉を行ったり来たりしないとならないから。 ということで、こういう感じでしょうか。 簡単: 母国で話す 習得するまでは困難:外国語で話す 外国語を習得した後でも超困難:一つの言葉で考えなら別の言葉で話す。二つの言葉を行ったり来たりする つまり、通訳とか同時通訳と言うのは、単に外国語ができる以上に難しい訳です。 ここからわかることは何かと言うと、「日語で考えならそれを訳して話す、というのは著しく難易度が高いのでやめた方が良い」ということ。 以前誰かが「日語の文章を逐一単語ベースで英語にする訓練をすることで英語を習得しよう

    通訳と英語の勉強
  • 二カ国語できてやっと文盲脱出なヨーロッパ

    デンマーク出身の知人曰く、最近のヨーロッパの若者は、二カ国語ができて始めて「literate」と認めてもらえる感じである、と。 彼女は、デンマーク語、ドイツ語英語、日語、が全て読み書きまで含めてできる。フランス語も日常会話くらいなら出来るんじゃないかな。子供の頃は、インドネシア語ができた時期もあったそう。そして、自分の子供は、さらに中国語と英語のバイリンガル教育の小学校に通わせています。 literate、辞書で見ると、 1 読み書きができる(⇔illiterate);教育を受けた, 学問のある, 博識[博学]の, 物知りの. 2 (特定分野の)知識[技能]がある;…を使いこなす技術がある computer-literate|コンピュータが使える. 3 文学に通じた(literary). 4 〈文体話などが〉巧みな, 洗練された, 明晰(めいせき)な. つことで、単に読み書きが出来るだ

    二カ国語できてやっと文盲脱出なヨーロッパ
  • 英語の速読練習用にFML

    FMyLife、通称FML。F My LifeのFはfxxkのF。(婉曲表現でfxxkingのことを「F-ing」(エフィング)とか言ったりもします。婉曲だけど良い子は使ってはいけませんが。とにかく「F」と前後の脈略なしにでてきたらfxxkのことだとおもってよろしい。) 「最低な経験」の投稿サイトで、必ずTodayで始めて最後にFMLで締めくくる、というお約束になっており、どれも3行程度の短いもので、中学校程度の語彙/文法力があればまず8割は理解できるはず。 内容は、日の死ぬかと思った、に近いかな。 たとえばこんな。 Today, I found out that a co-worker of mine that I had originally hired, trained, and mentored to work in my department for the past 4 ye

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