ビジネスには成功と失敗が付き物です。失敗したことがないという会社は、そもそもチャレンジしていないということです。チャレンジしない限り、成功は得られません。しかし、私は「採用は失敗してはいけない」と考えています。 先の会社の例のように、組織に与える影響が大きいからです。それだけではありません。会社だけでなく、採用した人に対しても傷を負わせることになるからです。お互いに傷だけが残る──。これが採用を失敗したときに生じる状態です。 「ダメだったね」では済まされない また、採用活動は、限られた資源の中で、かけるべきコストは分配しなければなりません。時間、費用、人的労力は、プラスのリターンを生み出すためのコストであるべきです。採用を失敗した場合には、時間も、費用も、人的労力も、コストとして本来かけるべき方向に費やすことができません。 本来得られるはずであったリターンも奪われることになるのです。営業活