“昭和の遺物”が鉄道マニアの聖地になる? 兵庫県姫路市は、昭和41年に東京モノレールに次いで全国2番目のモノレールとして開業し、わずか8年で廃止した「姫路モノレール」の旧手柄山駅舎の改修に新年度から着手、平成23年の完成後に一般公開することを検討する。プラットホームとモノレール車両は当時のまま保管されており、“半世紀早かった”といわれた姫路モノレールの公開が実現すれば、鉄道マニアらの人気を集めそうだ。 旧姫路モノレールは、国鉄(現JR)姫路駅近くから、手柄山公園のある手柄山駅までの約1・6キロを5分で結んだ。当時としては斬新なアルミ合金製の車両と、当時最先端技術だった自動列車停車装置(ATS)を備え、「次世代の交通」としての呼び声も高かった。しかし、高額な運賃や短すぎる営業区間などから利用客が伸び悩み、わずか8年で廃止に追い込まれた。 改修が決まった旧手柄山駅舎は鉄筋コンクリート3階建てで