No.817 [ 週刊朝日2006年12月29日号 ] 新渡戸稲造も内村鑑三も岡倉天心も 英語で「美しい国、日本」を世界に伝えた 12月15日号の「英語は“お菓子”ではない。それは世界に生きるための生活の糧である」に、多くの方々からご意見をいただいた。 当面の議論は、小学校5年生から英語を週1時間程度、必修とするかどうかをめぐって行われている。その是非について私は直接、意見を表明しなかった。天下国家の英語論はさておき、そこはどうなのかというお問い合わせもあった。この点に関して言えば、私は小学校からの英語教育は大いにやるべきだと考えている。あわせて英語教師の英語再教育を本格的に実施することも必要だ。 ただ、子どもの教育(英語教育を含め)と天下国家の日本の戦略を、私は分けて考えない。 子どもの教育はすべて天下国家の事柄である。子どもたちの可能性をどのように引き出し、育てるか。彼らをどのような国