12月3日、トレンドマイクロは「インターネット上の不正広告解説セミナー」を開催し、国内で深刻化する「不正広告」の概要について解説が行なわれた。今年の夏から日本語の不正広告が増加傾向にあり、しかも表示するだけで感染するということで、事態はかなり深刻なようだ。 表示しただけでマルウェア感染する不正広告が増加 不正広告は、インターネット広告を悪用し、広告掲載サイトの中に含まれた広告から攻撃を行なうもの。セミナーで登壇したトレンドマイクロ シニアスペシャリストの森本純氏は、不正広告の現状や問題点、そして対策について説明した。 森本氏は、今年の7月頃から日本語のバナー攻撃が増えており、現在は3700以上のサイトで不正広告が表示されていると指摘。「不正広告が表示されているのはブログやまとめサイトなどが多いが、誰もが知っている有料のネットサービス、ニュースのメディアサイトなどでも不正な広告が表示されてい