【第16回】細川健児さん(会社員)からの質問「震災、原発事故から3年が経とうとしていますが、いまだに福島県内外に避難していて我が家で暮らせない人たちはどれぐらいいるのですか? 仮設住宅の現状も教えてください」回答/東京新聞原発取材班デスク 山川剛史 東日本大震災、東京電力福島第一原発事故の発生から間もなく3年になろうとしていますが。忘れていただきたくないのは、今も14万人近くの福島の人たちが住まいを追われ、県内外に避難を強いられ続けていることです。 県のまとめでは、避難者数は一昨年の初夏ごろからじりじり減り、2年前に比べると1万5000人ほど減りました。それでも、今なお14万人とは厳しい状況です。 内訳は福島県への避難が約9万人で、うち約2万9000人が狭くて寒い仮設住宅での暮らしを強いられています。県外は約4万9000人で、高速道路で比較的容易に行き来ができる近隣の山形、茨城、新潟の各県