電力自由化とは戦後の電力不足から、高度成長を達成するために、大手電力10社1(一般電気事業者)による「発電」から「送配電」、需要家2への「小売」までの地域独占を認めてきていましたが、環境の変化に伴い、電力事業の高コスト体質が問題視されるようになり、段階的に、より公平に競争し、かつ安定供給にも平等に責任を負う状態(自由に電力会社を選べる状態)へと変化してきました。 以下に、「1.電気事業法改正」、「2.電力システム改革」の大きく2段階に分けて、電力自由化までの流れを記載します。 1.電気事業法改正 一般電気事業者に対して、新規参入者のシェアを増やすことを目的とした改革 (1)発電の自由化(1995年) 独立系発電事業者(IPP=Independent Power Producers)として、「発電」への参入が可能となる (2)大規模需要家への電力供給自由化(1999年) 特定規模電気事業者(