今年4月から施行された働き方改革関連法で、これまで“青天井”だった時間外労働に上限を定め、違反企業には罰則が課されることになった。世界的に見ても、日本の企業は労働時間は長く、従業員が精神疾患を発症したり、過労死を招く要因となっている。 2002年には日本発の外国語として「過労死(karoshi)」が、英語の辞書に掲載されるなど、もはや日本特有の問題と言っても過言ではない、この問題。 記憶に新しいところでは、2013年にはNHKで女性記者(当時31)が、2015年には電通の女性社員(当時24)が過労自殺するなど社会的な議論が巻き起きた。しかし、日本のブラック企業もびっくりの事件が、フランスで起きた。フランスの大手通信会社で、わずか2年の間に従業員35人が相次いで自殺したのだ。 2008~2009年の間に、従業員35人が相次いで自殺したのは、フランスの通信大手「旧フランス・テレコム(現在の社名