■予測不能な未来楽しめる強さを シリコンバレーにある日本語補習校に通う高校生たちと話をする機会があった。高校生たちの国籍は皆、日本。内訳は、幼稚園から小学校のときにアメリカに来た子が7割、中学校のときに来た子が1割、アメリカ生まれが2割。家庭では、日本人の両親と日本語で話し、学校では英語を使うので、皆ほぼ完璧(かんぺき)なバイリンガルだ。加えて、日本語の読み書きを強化するために日本語補習校で勉強している。ほぼ全員、日本には帰らず、アメリカの大学に進学する。 34歳のとき渡米し、学生時代の留学経験もなく、「あと10年、できれば15年早くこっちに来たかったな、そうすれば、もっと大きなことができたかもしれない」といつも感じている私からすると、10代で英語と日本語を完璧に身につけて社会に出ていける彼ら彼女らがうらやましい。しかし「アメリカ社会で活躍する日本人が少ない」という理由から、自分の将来に漠