ニューヨークの新鋭ネッド・ベンソンの野心作『ラブストーリーズ コナーの涙|エリナーの愛情』は、製作にも名を連ね、この映画の成立に大きな貢献を果たした主演女優ジェシカ・チャステインのルックの素晴らしさ、舞台となったニューヨークのダウンタウン、撮影シーンに登場する、例えば、グラスなどを使って作られた音楽(Son Lux)の素晴らしさといった映像の表層に滲み出ている"センス"の良さのみならず、私たちの世界に対する認識の限界とその先を明快な輪郭で描き出したという意味において、素晴らしく革新的な映画だ。男女の関係に於ける"愛"の哲学的省察としての映画、と言っても良いかもしれない。 映画は、幼い子どもを失った一組の夫婦エリナー(ジェシカ・チャステイン)とコナー(ジェイムズ・マカヴォイ)が体験する喪失のアフターマスを、危機に対する対処の仕方、お互いに対する感情、仕事や親、友人との関わりを通じて、それぞれ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く