起業家とマクロ視点 今から起業する方に、非正規社員の解雇と言っても、それほどピンとこない話かも知れません。しかし、起業にはミクロとマクロの観点が必要です。 ミクロとは、起業家の力で対応できるもの。商品説計、価格設定、社員教育など自らの力でサービスUPを提供できる視点のことです。一方、マクロとは起業家の力では対応できないもの。最近の例では、国際的な情勢が絡む為替変動やガソリン価格高騰などが挙げられます。これらは、一個人や企業の力では対応できません。 ガソリンスタンドや飲食店が原油の値上がりで多く倒産したように、起業家もマクロ視点で、大きな波に対応できる力と眼をもっていないと死活問題になります。そして、毎年常に繰り返される、法律の改正もあります。その中でももっとも重要なのは、製造業の2009年問題です。 雇用維持や調整の助成金とは 事の起こりは2006年に電機・自動車など、国の基幹事業の製造現
inside 産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。 バックナンバー一覧 皮肉というべきか、政府・与党は10月30日に、介護現場の処遇改善に向け2009年度の介護報酬を「プラス3.0%」に決めたが、翌月には老人福祉事業者の倒産件数が過去最高を記録した。 帝国データバンクによると、有料老人ホームなどの倒産は、7年が23件と前年の3.3倍に急増。しかし、今年は11月までに24件と、記録を突破した。 今年7月には、特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人(兵庫県)が全国初の民事再生法適用の申し立てを行なうなど、寒風が吹き荒れている。 破綻の要因について、情報部は「06年の介護報酬の引き下げの影響が大きかった」と指摘する。なにしろ、3年ごとの改定は03年がマイナス2.3%、06年がマイナス2.4%(食費と宿泊費の自
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『1940年体制―さらば戦時経済』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』『仮想通貨革命』『ブロックチェーン革命』など。近著に『中国が世界を攪乱する』『経験なき経済危機』『書くことについて』『リープフロッグ 逆転勝ちの経済学』『「超」英語独学法』などがある。野口悠紀雄ホームページ ------------最新経済データがすぐわかる!-------
農業が新たな雇用の受け皿として注目を浴びている。農業は高齢化が進んで人手不足だからということのようである。 年齢別農業就業人口の構成(2008年)をみると、39歳以下8.5%に対して70歳以上46.8%となり、確かに高齢化は進行している。しかし、農業が人手不足ならこれまでも後継者が出て高齢化しなかったはずである。新規就農者はこの10年間平均して7~8万人という微々たる数字である。しかも、その半分は60歳で定年退職して実家に戻った人である。新規に農業経営を開始した者は2007年でわずか1750人にすぎない。 2006年の農業の生産額は8兆5000億円で、例えばパナソニック1社の売上9兆1000億円にも及ばない。パナソニックの従業員は30万人弱なのに農業就業人口は252万にもいる。農業のGDP4兆7000億円を農業就業人口で割れば、農業者1人当たりの平均所得は年間187万円、1カ月当たりでは1
まやかしの現代版ニューディール 「やっぱり私には向いていない」 愛知県田原市で1月、県主催の介護・福祉事業相談会に参加したトヨタ田原工場の元期間従業員の男性(50歳)は、ため息混じりにつぶやいた。続けて男性は言う。 「他人の排泄や風呂の世話を考えると自分にはちょっと……」 会場で参加者の相談を受けていた社会福祉法人成春館(愛知県田原市)の石田豊子施設長は、「この仕事は不況になると注目される」ことに苦笑いしつつも、現場で求められる人材を次のように指摘する。 「この仕事は相手が人。製造業のようにマニュアルどおりに黙々とできる仕事ではない。基本的に人間が好きな人でなければ長く勤まらない」 そもそも、資格を持った介護福祉士ですら「5年続いたらいいほう」(業界関係者)といわれる介護業界。ましてやこれまで1日中、機械相手に黙々と仕事をしてきた非正規労働者が易々とできる仕事ではないだろう。説明会に訪れて
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く