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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/ikedanobuo (18)

  • 長期的関係の呪い - 池田信夫 blog

    きのうの記事の続きだが、日の自殺率がなぜこれほど高いのかというのは、かなり深刻な問題だ。それが「失われた20年」に増えたことから考えても、いま日社会が直面している変化を象徴しているように思われる(テクニカルで長文)。 基的な原因として自殺を名誉ある行為とする文化があり、経済的な苦境や高齢化による病気が増えたことも事実だろう。しかし時系列データでみても、1990年から10年ほどの間に1.5倍にも激増したのは、ただの不況や失業の問題とは思えない。興味あるのは、主要国の中で韓国の自殺率が日と並ぶ高さになり、しかも同じように90年代以降、急増していることだ。以前の記事でも書いたように、日韓国は「双子国家」であり、両国には相違点が多いが共通点も多い。似ているのは、日の系列や韓国の財閥に代表される長期的関係によるガバナンスが崩壊しつつあることだろう。 囚人のジレンマから協力が発生する

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    oldriver 2009/08/23
    検証するためには統計見れば。県別自殺率から経済要因とか健康=加齢要因とかをさっぴいて、都会は自殺が少ないかどうか。もちろんそれだけでも材料は足りないけど。傘が無い。
  • 派遣切りという弱者を生んだもの - 池田信夫 blog

    今年の1月にCS「桜プロジェクト」で放送されたYouTube映像(40分)を、全文を逐語的にブログで書き起こしてくれた人がいる。ありがとう。これに出演したきっかけは、菅直人氏が製造業の派遣労働を禁止する法案を出したことだった。司会者が問題を理解していないため後半は話が混乱しているので、パート1だけ読めば私の主張はわかると思う。 パート1 パート2 パート3 パート4 私がここで提起した問題は、今も変わっていない。日で起こっている格差問題は、「市場原理主義」による所得格差ではなく、ノンワーキング・リッチとフリーターの身分格差が固定されていることであり、これは失業給付や生活保護では是正できない。明治維新で士農工商の身分制度を廃止したように、正社員だけに絶対的な身分保護を与える制度を変えないかぎり、問題は解決しない。 結果的には、お膝元の人材サービスユニオンにも反対され、菅氏の法案

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    oldriver 2009/06/14
    id:yousanotu よくわからんけど南京と違うのは、(1)事実認識ではなくあるべき理想という時点で(学問の枠組みの外で)ぶーぶー言ってる。(2)学会の定説ではなく一人の専門家の意見に対してぶーぶー言ってる。  かな?
  • ダーウィン(?)の言葉 - 池田信夫 blog

    これはダーウィンの言葉として有名だが、『種の起源』には見当たらない。しかし資主義の質をもっとも的確に表現した言葉だろう。

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    oldriver 2009/03/15
    社会進化論、社会ダーウィニズムっすか。と、突っ込まれるのを誘ってるんですよね。
  • 記者クラブの2ちゃんねらー - 池田信夫 blog

    西松建設の事件自民党まで波及しないとのべた「政府筋」の発言が、国会で問題になっている。普通は「政府筋」は官房長官で「自民党筋」は幹事長のことなのだが、河村官房長官は「私は承知していない」という。警察から出向している漆間副長官かなと思ったら、やはりそうらしい。朝日新聞の記事は奇妙な日語だ。政府高官は記者団に「記者の皆さんのとらえ方で、私の意ではない」と釈明。「捜査は検察が決めることで、私は情報が入る立場ではない」と捜査情報を踏まえた発言でないことも強調した。朝日新聞はこの高官に身分を公表するよう求めたが拒まれた。朝日新聞の記者はこの「政府高官」を知っているのだが、「身分を公表」する主体は記者ではなく高官である。これはオフレコを条件とする記者クラブとの「懇談会」で出た話だから、彼の了解を得ないと公表できないのだ。普通はそこで出た話を記事にすることはないが、今回は共同が配信したため、各社が

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    oldriver 2009/03/07
    タイトルに釣られて読んだが2ちゃんねる関係なかったクマ
  • 経済学者のコンセンサス - 池田信夫 blog

    Mankiw's blogより: 「経済学者が3人いたら意見は4つある」などといわれたのは昔の話で、現在はかなり広範な合意が成立している。家賃の規制は借家の質と量を悪化させる (93%) 関税や輸入割当は経済的福祉を悪化させる (93%) 変動為替相場制は、国際金融調整に効果的だ(90%) 財政政策は不完全雇用においては景気刺激効果をもつ(90%) アメリカ海外へのアウトソーシングを規制すべきではない(90%) アメリカは農業補助金をやめるべきだ(85%) 地方政府は、プロスポーツの地方拠点への補助金をやめるべきだ(85%) 連邦政府の財政収支は、単年度ではなく景気循環のサイクルを通じて均衡させるべきだ (85%) 社会保障の負担と給付のギャップは、今後50年間に維持不可能な規模に拡大する(85%) 所得の間接的な再分配より現金支給のほうが福祉を高める(84%) 財

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    oldriver 2009/02/15
    素人を啓蒙するためのエントリなら、どういう前提なのかとか、調査方法とか知りたい。USでという前提とか、先進国でとか、チリはダメとか。/削除されたTBはこれか http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2009/02/post-5be0.html
  • 19世紀には労働者はみんな「派遣」だった - 池田信夫 blog

    派遣や請負のような形で、企業の内部に契約労働者がいるのは、新しい現象ではない。むしろ資主義の初期には、親方が職工を契約で雇って職場を点々とする内部請負制が主流だった。これは周知の事実なので、私の昔のの記述を丸ごと引用しておく。19 世紀中葉のアメリカでは,工場の中で一定のまとまった工程を請負人(contractor) と呼ばれる熟練工が管理し,その配下の職工を使って生産を行う「内部請負制」と呼ばれるシステムがとられていた.これはギルドの影響を残すイギリスの制度が輸入されたもので,請負人自身は被雇用者であったが,資家と請負価格などについての契約を結んで職場を管理し,その配下にある職工たちを歩合給でやとって作業を行なった.[...]日でも,第一次大戦ごろまでは「親方」あるいは「頭」と呼ばれる職長が職場を管理する「間接的管理体制」が造船業などの重工業に広く見られた. 親方は入札によって

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    oldriver 2009/01/20
    何を言ってるのか本当にわからない。職能者(親方配下の職人とかITエンジニアとか)の話をしてるのか、単純労働者の話をしてるのか。意図的に混同してみせているのか。
  • 日本的福祉システムの終わり - 池田信夫 blog

    私の出演したCSの番組がYouTubeで流されて、15日の記事にコメントがたくさんついている。司会者が私の話を理解しないで変な突っ込みを入れ、コメンテーターが「日的経営」にこだわるため話が脱線してしまったので、少し補足しておこう。 今のような状況になると、必ず「企業は景気のいいときもうかったのだから、内部留保を取り崩して雇用を守れ」という話が出てくる。こういう精神論は、企業が労働者のセーフティ・ネットになっていた日的福祉システムを前提にしているが、そんな構造はとっくに崩壊しているのだ。日的経営の典型と思われているトヨタも、すでに海外生産が国内生産を上回った。 こういう状況で製造業の派遣を禁止したら、派遣労働者は間違いなく失業者になる。不況で労働需要が急減しているので、企業が正社員を新たに雇用することは考えられない。人手が足りなければ、海外にアウトソースするだろう。今後ずっと雇用規

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    oldriver 2009/01/18
    ここで意地でも公によるセーフティネットに言及しないのが池田信夫流。/あるいは本人の意志と関係なく最適な就労。失業率0%を前提にしてるのかもしれない。それはベーシックインカムと限りなく近いかも?
  • 階級闘争ふたたび? - 池田信夫 blog

    小倉さんがまだ納得できないようなので、少し解説しておこう。彼はこう書く:2000年から2007年にかけて、増加労働者が受け取る配当(給与等)の総計は約6兆円減少したのに対し、この期間株主が受け取る配当の総計は約9兆円[増加]しています。すなわち、企業活動による生産量の増加分を労働者に配当せずに経営者と株主とで分け合ったのみならず、労働者への配当分を一部奪い取って経営者と株主とで分け合ってしまったのがこの7年ということになります。すなわち、「ワーキング・プア」は、世代間闘争に敗れたが故に貧しくなったのではなく、階級間闘争に敗れたが故に貧しくなったのです。う〜ん、階級闘争ね。小倉さんは私より下の世代なんだけど、かなり特殊な教育を受けたのかな。「6兆円減少した」などといかにも大きいように表現しているが、雇用者報酬は7年間で271兆円が265兆円に3%減っただけで、景気変動の誤差の範囲内だ。それに

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    oldriver 2009/01/12
    グラフの縦軸は0から始めないと高木センセに怒られまっせ
  • 失業先進国フランス - 池田信夫 blog

    小倉さんからのTBに簡単にお答えしておこう。2006年のCPE反乱は「都心の公園にテントを張って年末年始を過ごす」なんておとなしいものではありませんでしたがフランス市民の多くはこれに賛意を示し、これにより反乱者の欲する政策がある程度実現したわけです。彼の賞賛するCPE反対運動によって雇用改革がつぶされたフランスでは、何が「実現」したのだろうか。次の図はUNDPによる世界各国の若年失業率(若年失業者/全失業者)の比較である: フランスの失業率がOECD諸国で最悪グループであることはよく知られて...

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    oldriver 2009/01/07
    元記事の論旨はそこじゃないような気がするけど、そこに反応するか。/まとめると、小倉「弱者が連帯して政治化するのは当然でそれを欠くと国が弱る」池田「弱者に政治的な運動をさせるとロクなことがない」?
  • 「派遣村」の偽善 - 池田信夫 blog

    「年越し派遣村」なるイベントが、与野党のポピュリズムに利用されている。民主党の鳩山幹事長が代表質問で、派遣村にコメントした坂政務官の解任を要求したのには唖然とした。日政治には、もっと大事な問題がたくさんあるだろう。完全失業者は250万人もいるのに、なぜ日比谷公園に集まった500人だけを特別扱いするのか。木村剛氏はこう書いている:日比谷公園のテントでわざわざ年越しをする必要があるのだろうか、というそもそものところから、やや不自然なものを感じます。政治活動を主目的に活動している方がいるような気がしてなりません。故郷があるのなら、帰省のための交通費を貸してあげた方が親切なのではないでしょうか。もちろん「政治活動を主目的に活動している」ことは明らかだ。しかも、かなりメディアの扱いに慣れたプロがやっている。中核になっているのは労組や共産党の活動家だろうが、彼らは表に出ず、取材にはボランティアが

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    oldriver 2009/01/07
    何に腹を立てているのか分からない。「250万人もいるのに、なぜ500人だけを特別扱い」←だから政治活動。「会社をやめたら寮を出るのは当たり前」「役所に住居を斡旋させるのは筋違い」←役所にも頼らず黙って死ねと?
  • 奴隷制の効率性 - 池田信夫 blog

    年末年始のNHKニュースは、「派遣切り」などの雇用企画で埋まっていた。「朝まで生テレビ」でも雇用規制強化の大合唱で、民主党の枝野幸男氏が「派遣法の改悪に賛成したのは間違いだった」と反省したそうだ。かつてこういう日的情緒を否定したはずの小沢一郎氏も、「ニコニコ動画」に出演して「われわれが政権を取ったら労働者派遣法を見直す」と語った。こういうパターナリズムは、彼らの意図とは逆に失業率を高め、「ワーキングプア」を「プア」にするだろう。 こういうとき、よく出てくるのが「労働者を商品として扱うな」という話だが、労働者は商品ではない。近代社会では奴隷は禁止されているので、労働者(人的資)を売買することはできない。商品として取引されるのは労働サービスである。もし人的資の売買が認められていれば、労働者は自分を企業に売り切り、企業は経営が苦しくなったら彼を解雇する必要はなく、他の企業に転売すればよい

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    oldriver 2009/01/03
    ド素人から見ると、例がプロ野球とシリコンバレーなので、ワープアが救われるのかわからんかった。「労働サービスの配分の効率性は、分配の公平性とは独立の問題」とのことなので、ワープアとは関係ない話?
  • 大麻は合法化して規制すべきだ - 池田信夫 blog

    「大麻汚染」をめぐる過剰報道が続いているが、さすがに一部のメディアは日の刑罰が異常だということに気づいて、トーンが変わってきた。けさの朝日新聞には、リードで「時代にそぐわなくなった法律を改正する時期に来ている」という「捜査関係者」の話を紹介する一方で、「タバコ・酒より有害」という「厚労省」の話を囲みで紹介する分裂した記事が出ている。産経も社説では「安易な姿勢厳しく戒めよ」と書いているが、「正論」には竹内久美子氏の「大麻はタバコと同様に有害」という記事を載せ、多くの先進国が事実上合法化したことを紹介している:こうした続々の解禁。それは1995年にイギリスの医学雑誌『ランセット』に発表された、30年にわたる調査で、大麻を長期使用しても健康に問題はないとの見解が示されたことが一番大きいだろう。『ランセット』は、『ネイチャー』に匹敵するくらい格式の高い医学雑誌である。これが世界の常識だ。知らない

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    oldriver 2008/11/23
    リバタリアン的には理不尽な法規制が改められること自体が社会的な利益であるが、普通の人はそんなところに興味はないし、ある者は、多少理不尽でも規制を緩めないこと自体が社会の安定に寄与すると考える。という図
  • [中級経済学事典] 情報の非対称性 - 池田信夫 blog

    世の中には、いかにも経済学用語っぽいbuzzwordを振り回して、一般人をたぶらかすニセ経済学者がけっこういる。彼らの話は、大学1年生の教科書にはない「中級」の言葉を使うのが特徴だ。それを一般サラリーマンが読むだけなら害はないが、官僚や経営者がそれを信じて誤った政策や経営方針を決めると、多くの人が迷惑する。そこで、不定期に「中級経済学事典」と銘打って、こうした間違いをただすことにした。 最近の経済危機にからんで、情報の非対称性という言葉がよく使われる。たとえば金子勝氏は、いろいろな著書で繰り返しこのように書く:市場には、プレーヤー同士がお互い情報を完全に知りえないという「情報の非対称」がつきまとっています。慶応大学では、こんな初歩的な間違いを講義で教えているのか。教師の品質管理は、どうなっているのだろうか。情報の非対称性(私的情報)とは「お互いが知らない」ことではなく、principal

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    oldriver 2008/11/23
  • 大麻で逮捕するならタバコを禁止せよ - 池田信夫 blog

    このところ「大麻汚染」についてのニュースが多いが、大麻の種を10粒もっていたぐらいで逮捕する国は、先進国にはない。アメリカの大統領選挙と一緒に行なわれた住民投票では、多くの州で大麻は合法化されるかきわめて軽微な罰則になった。 もちろん大麻に問題がないわけではない。しかし、その毒性も依存性も、アルコールやタバコより低い。大麻にこれほど大騒ぎするなら、日も禁酒法をつくり、喫煙者を逮捕しなければ論理的におかしい。こんにゃくゼリーを禁止するなら、の販売も禁止すべきだ。ついでに、あなたを殺す最大のリスクである自動車も禁止すべきだ。 世の中にはさまざまなリスクがあり、それをゼロにすることは必要でも可能でもない。タバコの社会的コストは5兆6000億円という推定もあり、大麻とは比較にならない。タバコのリスクを「自己責任」で認めるなら、同じ理由で大麻も合法化すべきだ。フリードマン以来、指摘されてきた

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    oldriver 2008/11/16
    リバタリアンとしては大麻解禁自体が社会的利益と考えて当然だが、薬物に関しては疑わしきは禁止すべきであり社会的抑制が強いほど社会的利益になると考える人の方が多いように思える。/あとは、単純な無知多過ぎ。
  • MIAU「後見人」になった公文俊平の正体 - 池田信夫 blog

    私はMIAUの「賛同人」の1人だったが、今度MIAUが中間法人として発足するに際して「後見人」に公文俊平が就任するという通知があったので、「公文を後見人にするような組織とは縁を切る」とメーリングリストで告げ、幹部には彼が犯罪に関与した容疑を具体的に明らかにした上で、木曜までに回答するよう求めた。しかし今日に至るまで何の回答もないので、予告どおり事実関係を以下に明らかにする: 東京地検特捜部は2004年、公文が所長をつとめていた国際大学GLOCOMを贈賄および背任の容疑で捜査した。事件は多岐にわたるが、もっとも重要なのは、経済産業省の「デジタルニューディール」という総額20億円以上の研究プロジェクトをGLOCOMが受注するため、金子奉義なる人物に1000万円を渡した事実である。金子は、防衛省汚職で逮捕された秋山直紀と並んで「政界のフィクサー」として知られ、防衛省の守屋元事務次官と山田洋行の

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    oldriver 2008/09/07
    「MIAUがこうした公文の「闇」の部分を知らないで、(中略)私は「やめろ」と言ったのです。」だったらブログで公表したり「MIAUは、公文の汚い金のおこぼれにでも」て書いたり津田小寺両氏の面会を断る必要はないよね
  • ネット規制よりもユーザーによる制裁を - 池田信夫 blog

    ネット規制法案は、さいわい警察が介入しない形に収まったようだ。民主党の良識に感謝したい。他方、finalvent氏も指摘するように、ブログの「死ね」というコメントを苦にして女子高生が自殺するという事件が起きた。私も「死ねばいいのに」というタグを執拗につけてくるbuyobuyoと名乗る変質者がいるので、はてなに抗議したところ、「来の意味から申しますと好ましい表現ではありませんが、実際には、慣用句的に使われている場合も多くみられる」ので何の対応もしないという回答が来た。しかしbuyobuyoはその後も同様のコメントを繰り返し、12/8にはこういう自称「厳しい」連中には激しい殺意が沸く。と殺人の意図を表明するコメントがあったので、近藤淳也社長に抗議し、「せめてdiggのような評価システムで非常識なコメントを隠すなど改善できないのか」と質問したところ、弊社による削除要請等ではなく、ユーザーの力を

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    oldriver 2008/06/05
    受忍限度を越えているのならidわかってるんだから告訴でもすればいいんじゃ?ていうか、わざわざはてなを見に来るってことは、ブクマの数にワクテカしたり賞賛コメに自己確認したり良い思いしてるんじゃないの。
  • 日本の「安心」はなぜ、消えたのか - 池田信夫 blog

    高市早苗氏も高井美穂氏も、インターネットが「青少年に対するいじめに当たる情報であって、当該青少年に著しい心理的外傷を与える」と思っているらしいが、それは実証的に確かめられたこともない通俗的な思い込みに過ぎない。いじめというのは今に始まったことではないし、インターネットが原因でもない。 著者は、いじめは子供が集団を形成するとき異質な分子を排除する伝統的な行動だと指摘する。それが「心理的外傷」を与えるほど暴力的になるのは、多くの子供が喧嘩や悪口などのノイズに免疫がないため、群衆行動に走るからだ。したがって、インターネットから子供を隔離して「無菌状態」に置くのは、かえって子供の免疫力を弱め、いじめを助長するおそれが強い。 古きよき「国家の品格」が失われたために子供の心が荒廃した、という類のセンチメンタリズムも、著者は実験データをもとに一蹴する。伝統的な小集団では、「村八分」のような繰り返しゲ

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    oldriver 2008/04/06
    実証をベースにした話が出てくるのが何よりも大切なことで、その意味で優れた記事だと思う。この法案にはそういう観点が欠けているように見えるのが一番気になる。
  • 池田信夫 blog 有害情報とフリーライダー

    きのう情報ネットワーク法学会のパネルディスカッションに出てきた。テーマは「違法・有害情報と匿名性」。当然、焦点は2ちゃんねるだ。損害賠償訴訟に連敗しながら、判決を無視して「年収は1億以上あるが、差し押さえられないように隠してある」などと公言するひろゆきについて、「どうすることもできないのか」と私が質問したら、専門家の答は「民事ではむずかしい。破産申し立ても断念したようだ」とのことだった。しかし名誉毀損は、刑事訴追もできる。なぜ警察は、法治国家の原則を嘲笑するひろゆきの行動を黙認しているのか――という私の質問には、たぶん名誉毀損は立証がむずかしく、マスメディアも英雄扱いしているので警察も手が出せないのだろう、との答だった。違法行為をもてはやすメディアの責任も重い。 ただ、2ちゃんねるのような違法情報は、まだ問題がわかりやすい。むずかしいのは、違法とまではいえない有害情報だ。たとえば、ブログ

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    oldriver 2007/11/11
    『これはコンテンツの価格がゼロなので客がたくさん集まればよく、質を保つインセンティブがない(民放と同じ)ことが根本原因』ネット規制論と思わせて無難な市場原理に着地する釣り記事を書くブロガーのことですか
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