「今でも夢に見ることがある」、元旦那の壮絶なDV体験 『羅刹の家』(C)井出智香恵/主婦と生活社 ──先生はかつて元夫の方から激しいDVを受けていたそうですね。 井出さんどうしようもない男でね。心の病気で、季節の変わり目は特にひどかった。私は言葉では何を言われても平気な顔をしてるので、手が出るんです。理由は何でもいいんですよ。たとえば髪を切ったら『俺に黙ってなんで切るんだ』と食卓を引っくり返すんです。そして廊下の隅に追いやられて殴られ続ける。床に顔を押し付けられてね、脂汗がじっとり滲んだ顔が埃まみれになって…。今でも夢に見ることがあります。 ──それでも10年ほどは結婚生活を続けられたんですね。 井出さん子どもを守るためです。離婚したいと言うと、子どもを殺すって言うんですよ。向こうは働かないですから、私の収入が目当てだったんです。田舎に似合わないランボルギーニなんか何台も買ってね。女を囲っ