頭を自ら動かしている最中は音空間の変化に気づきにくくなることを世界に先駆けて明らかに より少ない情報量で高い臨場感を持つ音場情報を実現する技術の開発につながる成果 私たちが音の位置を知覚する時は、音源から左右の耳に届く音の変化や差異を手がかりにしています。したがって、従来の研究では、頭を動かす場合と頭を動かさない場合を比較すると、頭を動かした場合のほうが、音の位置を正確に判断できるという報告が数多くなされてきました。 このたび、山梨英和大学人間文化学部 本多明生准教授、東北大学大学院情報科学研究科修了生 大場景翔氏、東北学院大学工学部 岩谷幸雄教授、東北大学電気通信研究所 鈴木陽一教授の研究グループは、聴取者が頭を動かしている最中に音を移動させると、頭を動かしていない時と比べて、音が動いたことに気づきにくくなることを発見しました。これは、私たちの音空間知覚が、聴覚情報のみならず自己運動感覚