ブックマーク / nubaotoro.hatenablog.com (1)

  • 少女の毛穴を - nuba

    日記 | 09:47 |  その日は月曜日で祝日であった。夕刻のモノレールが多摩丘陵の隆起する丘を越えなだらかな谷を渡るあいだ、僕は女子中学生の部活動帰りに遭遇していた。日は暮れゆくさなかで、しかしまだ丘のいちめんを明るく照らしている。遠く富士の山が霞みがかりながらもその稜線を空に映し出している。 女子中学生のうち、僕を囲むようにある少女は座り、ある少女は吊革につかまっている。彼女らは一様に木綿か何かの、おそらく吸湿性に優れているであろう布素材の白い体操着を揃いで着用しており、下には膝丈のジャージを着用していた。ジャージは濃紺だった。  僕の隣りにひとりの少女が座っている。黒く長い毛髪は見る者を寄せつけぬ冷たさを湛えている。黄昏に滲む光の帯がその黒髪を包んでいる。表情は読み取れない。しかし、眼鏡をかけているような気がした。目尻のあたりが硬質の光を反射したようにみえた。話し声もない。眠ってい

    omaya
    omaya 2009/07/30
    『(しかし…)』が余計な気が
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