<木、竹切り出し有効活用> NPO法人ワーカーズコープ石巻事業所の林業部門として、持ち主の高齢化や後継者不足といった問題を抱える山林の整備に取り組む。デザインをあしらった竹筒に明かりをともす「竹明かり」や木工品の制作、販売も手掛ける。 女川町が主な活動の場で、高齢の山主に代わり間伐を進める。リーダーの佐藤吉和さん(63)は「木は輸入材に押されて国産材が使われにくくなり、放置された山林は全国的に多い。山がきれいになると山主も喜んでくれる」と語る。切り出した木は石巻市のチップ製造会社に売却するほか、木工品の材料として生かしている。 竹を有効活用しようと始めた竹明かりを、地域おこしにつなげたいと考える。JR女川駅前や石巻市の商業施設などで展示し、ワークショップも開催してきた。世界自閉症啓発デーに合わせて同市の石ノ森萬画館で開催中のライトアップにも参加。スタッフの渋谷孝徳さん(63)と中村修士さん