柏レイソル・田中順也が語るFWの個人戦術『インテリジェント・ストライカーの戦術眼』(前編) 近年複雑化する戦術を機能させるには「インテリジェンス」が選手に求められる。監督の理論を深く理解し、それを自分のプレーと結びつけなければならない。柏レイソルのFW田中順也はそれができる選手の1人だ。智将ネルシーニョの練りに練られた戦術をピッチ上で体現するインテリジェント・ストライカーに話を聞き、その類稀なる戦術眼に迫った。 【後編はこちらから】 | 【サッカー批評issue53】掲載 2011シーズン、柏の大躍進を生み出した立役者の1人にFWの田中順也がいる。筆者は田中のプレーを見て、「とても考えてプレーしているな」と思っていた。「考えて」とは「どうやって動けば効果的なのか」を戦術という枠の中で常に考えているということだ。そこで筆者は、「チーム戦術」「グループ戦術」「個人戦術」に関して彼に取材した。F