イタリア、ミラノに期間限定出店した「Pornhub」のショップ Photo: Emanuele Cremaschi / Getty Images 「マインドギーク」が塗り替えた世界 2015年10月、米国の月刊誌「プレイボーイ」が翌年3月号から女性のヌード写真の掲載をやめると発表したことがニュースになった。インターネットの普及による社会の変化が原因だというが、近年の米国のポルノ業界の動向とも無関係ではないだろう。 というのも米国のポルノ業界は、ここ数年、激動の時代を迎えているからだ。 米国のマルチプラットフォームメディア「フュージョン」にその辺の事情を解説する記事が掲載されている。 記事のタイトルは、「マインドギークは、いかにして『ポルノの経済学』を変えたのか」。書き手はジャーナリストのフィリックス・サーモンだ。 サーモンは、この記事の冒頭で米国のポルノ産業に関する「あるパラドックス」を指