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映画と批評に関するonotomのブックマーク (2)

  • 『風立ちぬ』 - Quality of Life

    映画 | 22:16 | 宮崎駿監督による、前作『崖の上のポニョ』から5年振りの劇場版アニメ。これは元々『モデルグラフィックス』誌上にて発表していた漫画作品で、実在の人物である堀越二郎(零戦の設計者)をモデルに、堀辰雄の小説『風立ちぬ』からの着想を盛り込んだ「半ノンフィクション」である。実在の人物を主人公に据えた作品はジブリ史上初であり、しかもノンフィクションをベースにしていることから、いわゆる一般的な意味での「重厚な人間ドラマ」を期待した人も多かったようだ。そのためネット上でも賛否両論が渦巻いているが、やはり作はあくまでも「ファンタジー」であり、そういった意味ではこれまでの宮崎作品と一貫して変わらぬ「美学」や「哲学」に貫かれていると思う。「関東大震災」や「第二次世界大戦」を舞台にしながら、具体的な描写は控えめ。「子供向けのアニメ」という体裁もあるのかも知れないが、震災や戦争で死んで行く

  • アメリカ在住の人気映画評論家 町山智浩のデヴィッド・フィンチャー論 « GQ JAPAN

    町山智浩 映画評論家・コラムニスト 1962年東京都生まれ。日の出版社勤務を経て、渡米。現在、カリフォルニア州バークレー在住。映画アメリカに関する連載を多数もつ人気評論家。著書に、『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』など。 「ヘミングウェイは言った。『この世界は素晴らしい。闘う価値がある』私は同意するよ。後半部分に」 デヴィッド・フィンチャー監督の映画『セブン』(95年)は、モーガン・フリーマンのこんなセリフで終わる。これはフィンチャー監督の作品の多くを貫くテーマでもある。 監督デビュー作『エイリアン3』の失敗でハリウッドから干されていたフィンチャーは、『セブン』の成功で見事に復活した。それから彼は『ゲーム』(97年)と『ファイト・クラブ』(99年)で作家性を確立する。この3には共通するテーマがある。「人はなぜ、生きるのか?」という実存的問いかけだ。 『セブン』で、モーガン

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