難しい仕事を押し付けられたとき、顧客のクレームに対応するとき、遅くに帰宅して家事を頼まれたとき…こんなとき、誰しも「めんどくさい」と感じるもの。 加藤プラチナクリニック院長で、「脳の学校」代表でもある加藤俊徳医学博士によると、「めんどくさい」という気持ちは、脳科学の見方では、「これから脳に負担がかかりそうだ」という危機メッセージなのだという。そして、これを漠然とした感覚のまま放置するのではなく、きちんと対処すれば克服できる問題だとしている。 加藤博士の近著『「めんどくさい」がなくなる脳』(SBクリエイティブ)では、「めんどくさい」対策として、幾つかのメソッドを挙げているが、今回はその中から幾つかを紹介したい。 ●身体を動かす 脳は、理解、思考、感情、運動など、特定の役割を与えられた神経細胞の集まり(脳番地)からなる。 身体を動かすことで、運動系脳番地のスイッチを入れると、つられるように他の