Oracle GRIDの導入はベンダーロックインにつながるか?:オラクルデータベースの新潮流(1/2 ページ) 従来は、部分最適化された情報システムがいくつも存在することが当たり前だった。その結果、運用管理コストがかさむようになり、新規システムへの投資を圧縮せざるを得ない状況に陥っていった。そうした情報システムのあり方を根本的に見直し、標準技術によってシステム統合を実現する基盤を構築しようというのが、Oracle GRIDの基本思想である。 システム統合による効率化を目指して コンプライアンスへの対応が契機となり、多くの企業で情報システムを見直す動きが活発化している。ただし、その取り組みは企業によって三人三様であり、目的も実践方法も大きく異なる。ある企業では、既存の情報システムをできる限りそのままにして、付け焼刃的に内部統制を実現できれば良いと考える。ある企業では、既存の情報システムをすべ