5月にEPUB3.0という縦書きやルビなどに対応した新たな規格が決まることもあってか、ここ最近さまざまなところからEPUBに関するビジネスの相談がやってくる。 ところで、実際にEPUBをいくつか作成してみると気がつくことがある。どういうことかというと、現状がHTMLでWebページを制作し始めた初期のころの状況によく似ているということ。当時はHTMLがどんどん拡張されていく過渡期にあり、さまざまなブラウザーがそれに対応したり、標準規格になっていないものを先取りしていたりした。なので、当時もっとも頭を悩まされることになるのが、このブラウザでのこのバージョンではきちんと思ったとおりに表現されるのに、こっちのブラウザでは表示が崩れてしまうということに。そのためのチェックを行ったり、どれでも無難に表示できるようにするにはけっこう苦労したわけだ。 じつはEPUBはまさにいまそんな状況。仕様のほうはきち