ドナルド・トランプ前大統領の銃撃事件によって米政治はひとつの結束、政治暴力反対に向かっている。犯罪率の高い銃社会において、ひとたびそれを許容する空気になれば惨事がとまらなくなるおそれがある。2024年6月調査だと「トランプを大統領にするための暴力」を正当とした成人は6.9%、「阻止するための暴力」支持はさらに高い10%にのぼる。 つぎつぎ繰り出される政治家の暴力反対声明のなか、個人的に際立っていたのは、未来の民主党大統領の呼び声も高いミシガン州知事グレッチェン・ウィットマー(ホイットマー)のステートメントだ。超党派で二期つとめるだけあって、わかりやすく多数派へ政治暴力と憎悪の問題、日常で実践できる対処法と希望を授けている。 日本に米国ほどの危険はないだろうが、未遂ふくめた首相暗殺事件が連続した現在、選挙活動の妨害や混乱が増えつつある。党派敵対と政治不信はご存知のとおり。すくなくとも「政治が