【ワシントン=浅井俊典】バイデン米政権の新たな大統領報道官に就いたカリーン・ジャンピエール氏が16日、ホワイトハウスで初めて記者会見した。黒人女性として、また同性愛者を公言する性的少数者(LGBTQなど)として初めて報道官に就任するジャンピエール氏は「私がここに立つことで、若い人がより大きな夢を見られるようになれば」と語った。 ジャンピエール氏は「私は黒人で、同性愛者で、移民の女性だ。何世代にもわたって壁を乗り越えてきた人たちがいなければ、私はここにいなかった」と述べ、人種差別と闘い、マイノリティーの権利拡大に尽力した先人への感謝を表明。 13日付で退任した前任のサキ氏の姿勢を引き継ぎ、米国政治に「真実と誠実さ、透明性を取り戻す大統領の期待に応えられるよう努力する」と強調した。「(政権とメディアとで)常に意見が一致するわけではないが、それも民主主義の一部だ」とも語った。