MRI(核磁気共鳴画像法)スキャン画像による大量の情報「ビッグデータ」を分析する新手法によって、自閉症と自閉症ではない人の脳の機能的な差異が初めて明らかにされた。 英国ウォーリック大学コンピュータサイエンス学部の研究グループが、脳科学の国際誌であるブレイン誌で2015年3月20日に報告した。 10億件以上のデータを調べる 研究グループは「ブレーンワイド関連分析(BWAS)」と呼ばれる方法を使って、脳全体についてどのように機能しているのかの全容を3次元のデータとして分析。 このBWASを利用して、自閉症の人の脳とそうでない人の脳について、「ボクセル」と呼ばれるfMRI(機能的核磁気共鳴画像法)でスキャンした画像と画像と画像の間の関連について比較した。 脳の4万7636の異なる部位についての11億2457万430件のデータを処理している。 自閉症では「側頭葉視覚野」の機能低下 自閉症の人