4日の東京外国為替市場では円が上昇。対ドルでは約2週間ぶりの高値を付けた。原油相場を中心とした商品市況安を背景に、資源国通貨主導でクロス・円(ドル以外の通貨の対円相場)が下落しており、円高圧力が強まっている。 午後3時11分現在のドル・円相場は1ドル=111円38銭付近。朝方に付けた111円80銭から、一時は111円32銭と3月21日以来の水準までドル安・円高が進んだ。円は主要16通貨に対してほぼ全面高。オーストラリア・ドルは対円で一時1豪ドル=85円を割り込み、同月28日以来の安値を付けている。 IG証券の石川順一マーケットアナリストは、「米雇用統計は利上げペース加速を連想させる内容ではなかった」とし、「ドル高に期待できない以上、円安に期待するしかない」と指摘。その上で、増産凍結をめぐる不透明感を背景とした原油価格の下落が商品市況安をけん引していると言い、「商品市況が崩れれば、資源国通貨