円の上昇を正しく言い当てた英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)のストラテジストが、これ以上の上昇に向けた勢いはもうないとの判断を投資家に伝えた。 シンガポール在勤のシニア市場ストラテジスト、マンスール・モヒウディン氏によると、RBSの欧州顧客は現在、円相場の方向について見方が分かれている。同氏は昨年10月、円高を予想。円の対ドル相場は今年2月に7.5%上昇した後、3月に入ってからは0.7%下落。日本銀行は1月末にマイナス金利を採用すると発表した。 モヒウディン氏は11日のインタビューで、「一部の投資家は緩和に向けた日銀の選択肢が尽きたと考え、他の投資家は日銀が預金金利をさらに下げると考えている」と説明した。自身については「ここ数カ月は円に強気だったが、今はドルが対円で底を打つと思う」とも述べた。 モヒウディン氏は円が4-6月(第2四半期)に1ドル=115-120円