1 概況 JPCERT/CCでは、インターネット上に複数の観測用センサーを分散配置し、不特定多数に向けて発信されるパケットを継続的に収集し、宛先ポート番号や送信元地域ごとに分類しています。これを脆弱性情報、マルウエアや攻撃ツールの情報などと対比して分析することで、攻撃活動や準備活動の捕捉に努めています。なお、本レポートでは、2014年1月1日から3月31日の期間(以下、本四半期と記す)に観測された日本宛のパケットを中心に分析した結果について述べます。 本四半期に観測した宛先ポート番号別パケット観測数のトップ5を[表1]に示します。 [表1:宛先ポート番号トップ5] 2013年10~12月 2014年 1~ 3月