昔、年輩の人から 神戸、晴れ。大阪、曇り。京都、雨。と言うのを聞いた。 最近はあまり聞かなくなったが、 それぞれの都市に訪れる天気の変化を言いあらわしながら 同時に都市の風土にも掛けた言葉だったのだと思う。 明るいカラッとした神戸。 猥雑で、都市と田舎を混在させたような大阪。 お家柄やしきたりに重きを置く、京都。 まさに晴れ、曇り、雨はあたっていると思う。 この3つの都市のうち、どこがいいのかはそれぞれだが こと文化面で言うなら、多分、大阪は最低ではないだろうか。 かつて、橋本市長の時に文楽の予算を削減したのでもわかる通り 浪速の伝統芸能の予算を削減するなどと言う発想自体、 文化とは何かがわかっていないと言わざるを得ない。 文化こそ、未来を紡ぐためのエキスなのだ。 音楽も絵画もデザインも全て文化なのだ。 文化とは、今の子供達の未来に残してやらねばならない知の集積なのだ。 それを残せないのは