過去の記事を整理・一部リライトして再掲載したものです。 古い技術情報や、 現在、TDKで扱っていない製品情報なども含まれています。 アルミ電解コンデンサの特性 アルミ電解コンデンサ(湿式)は静電容量が大きく、安価なため多用されていますが、他のコンデンサと比較して、次のような特徴をもっており、使用にあたっては十分な注意が必要です。 ●寿命が有限 電解液のドライアップ(蒸発)により静電容量が低下します(容量抜け)。一般に寿命は10年程度といわれています。また、電解液の液漏れにより、回路の絶縁低下などを起こすことがあります。 《アレニウスの法則(10℃ 2倍則)》 電解液の消失量は温度と関係し、アレニウスの法則と呼ばれる化学反応速度論にほぼ従うことが知られています。これは使用温度が10℃上がれば寿命は2分の1になり、 10℃ 下がれば寿命は2倍になるという法則で、10℃ 2倍則とも呼ばれます。