西洋式の釿 釿で丸太の皮をはぐ 釿(ちょうな、ちょんな)とは、木工に用いられる工具である。漢字では錛、手斧とも表記する。 鍬に似た形状をした斧の一種で、斧としては横斧に分類される。鉋が普及する以前は木材の荒削り用として世界各国で使われていた。石器時代から存在する歴史のある工具である。 使用の際は、使用者が材の上に立ち、足元に釿を振り下ろしながら後ずさりすることで、材木を荒削りする。また、大木を刳り抜いて臼、捏ね鉢、丸木舟などを作る際にも用いられる。臼や丸木舟作りに用いられる釿は「臼彫り」「モッタ」などと呼ばれ、材木削り用のものより柄が短く、片手でも使える。 日本式の釿の柄は主としてエンジュ材を湾曲させたものであり、その先端に槍のように刃を差し込む。一方、西洋式の釿は、鍬やマトック(英語版)(つるはしの一種)と同じく、直線的な柄に直角に刃をはめ込む。欧米における釿は木材加工以外に老朽家屋の解
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