ブックマーク / tom101010.hatenablog.com (7)

  • 万葉歌碑を訪ねて(その1348表③)―小矢部市蓮沼 万葉公園(源平ライン)(3の表③)―万葉集 巻十七 三九九一 - 万葉集の歌碑めぐり

    ●歌は、「・・・玉櫛笥二上山に延ふ蔦の行きは別れずあり通ひいや年のはに思うどちかくし遊ばむ今も見るごと」である。 、小矢部市蓮沼 万葉公園(源平ライン)(3の表③)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、小矢部市蓮沼 万葉公園(源平ライン)(3の表③)にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「遊覧布勢水海賦一首幷短歌  此海者有射水郡舊江村也」<布勢(ふせ)の水海(みづうみ)に遊覧する賦(ふ)一首幷せて短歌 この海は射水の郡(いみづのこほり)の古江村(ふるえむら)に有り>である。 (注)布勢の水海:二上山の西北麓。富山県氷見市南部にあった湖。今は陸地。(伊藤脚注) (注)賦:中国の韻文の一体。感じる所をそのままに詠じた韻文。ここでは長歌の意に当てたもの。(伊藤脚注) (注)古江:氷見市南部にあった村。(伊藤脚注) ◆物能乃敷能 夜蘇等母乃乎能 於毛布度知 許己呂也良武等 宇麻奈米氐 宇知久知夫利乃

    万葉歌碑を訪ねて(その1348表③)―小矢部市蓮沼 万葉公園(源平ライン)(3の表③)―万葉集 巻十七 三九九一 - 万葉集の歌碑めぐり
  • 万葉歌碑を訪ねて(その1346裏②)―小矢部市蓮沼 万葉公園(1)裏②―万葉集 巻十九 四二〇七 - 万葉集の歌碑めぐり

    ●歌は、「・・・垣内の谷に明けされば榛のさ枝に夕されば藤の茂みにはろはろに鳴くほととぎす・・・」である。 小矢部市蓮沼 万葉公園(源平ライン)(1の裏②)四二〇七歌の箇所を拡大したもの ●歌碑は、小矢部市蓮沼 万葉公園(1)裏②にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「廿二日贈判官久米朝臣廣縄霍公鳥怨恨歌一首幷短歌」<二十二日に、判官久米朝臣広縄に贈る霍公鳥を怨恨の歌一首幷(あは)せて短歌>である。 ◆此間尓之氐 曽我比尓所見 和我勢故我 垣都能谿尓 安氣左礼婆 榛之狭枝尓 暮左礼婆 藤之繁美尓 遥ゝ尓 鳴霍公鳥 吾屋戸能 殖木橘 花尓知流 時乎麻太之美 伎奈加奈久 曽許波不怨 之可礼杼毛 谷可多頭伎氐 家居有 君之聞都ゝ 追氣奈久毛宇之 (大伴家持 巻十九 四二〇七) ≪書き下し≫ここにして そがひに見ゆる 我が背子(せこ)が 垣内(かきつ)の谷に 明けされば 榛(はり)のさ枝(えだ)に

    万葉歌碑を訪ねて(その1346裏②)―小矢部市蓮沼 万葉公園(1)裏②―万葉集 巻十九 四二〇七 - 万葉集の歌碑めぐり
  • 万葉歌碑を訪ねて(その1278)―島根県益田市 県立万葉公園(22)―万葉集 巻二 二一一 - 万葉集の歌碑めぐり

    ●歌は、「去年見てし秋の月夜は照らせども相見し妹はいや年離る」である。 島根県益田市 県立万葉公園(22)万葉歌碑(柿人麻呂) ●歌碑は、島根県益田市 県立万葉公園(22)にある。 ●歌をみていこう。 ◆去年見而之 秋乃月夜者 雖照 相見之妹者 弥年放 (柿人麻呂 巻二 二一一) ≪書き下し≫去年(こぞ)見てし秋の月夜(つくよ)は照らせども相見(あひみ)し妹はいや年(とし)離(さか)る (訳)去年見た秋の月は今も変わらず照らしているけれども、この月を一緒に見たあの子は、年月とともにいよいよ遠ざかってゆく。(伊藤 博 著 「万葉集 一」 角川ソフィア文庫より) (注)さかる【離る】自動詞:遠ざかる。隔たる。(weblio古語辞典 学研全訳古語辞典) (注)いや年離る:この無聊の時間が行く末かけていよいよ重なることへの嘆き。(伊藤脚注) (注の注)ぶりょう【無聊】:[名・形動]退屈なこと。

    万葉歌碑を訪ねて(その1278)―島根県益田市 県立万葉公園(22)―万葉集 巻二 二一一 - 万葉集の歌碑めぐり
  • 万葉歌碑を訪ねて(その1215)―加古郡稲美町 稲美中央公園万葉の森(13)―万葉集 巻十七 三九七四 - 万葉集の歌碑めぐり

    ●歌は、「山吹は日に日に咲きぬうるはしと我が思う君はしくしく思ほゆ」である。 加古郡稲美町 稲美中央公園万葉の森(13)万葉陶板歌碑(大伴池主) ●歌碑は、加古郡稲美町 稲美中央公園万葉の森(13)にある。 ●歌をみてみよう。 ◆夜麻夫枳波 比尓ゝゝ佐伎奴 宇流波之等 安我毛布伎美波 思久ゝゝ於毛保由 (大伴池主 巻十七 三九七四) ≪書き下し≫山吹は日(ひ)に日(ひ)に咲きぬうるはしと我(あ)が思(も)ふ君はしくしく思ほゆ (訳)山吹は日ごとに咲き揃います。すばらしいと私が思うあなたは、やたらしきりと思われてなりません。(伊藤 博 著 「万葉集 四」 角川ソフィア文庫より) (注)うるはし【麗し・美し・愛し】形容詞:①壮大で美しい。壮麗だ。立派だ。②きちんとしている。整っていて美しい。端正だ。③きまじめで礼儀正しい。堅苦しい。④親密だ。誠実だ。しっくりしている。⑤色鮮やかだ。⑥まちがいな

    万葉歌碑を訪ねて(その1215)―加古郡稲美町 稲美中央公園万葉の森(13)―万葉集 巻十七 三九七四 - 万葉集の歌碑めぐり
  • 万葉歌碑を訪ねて(その1168)―奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(128)―万葉集 巻十一 二七八六 - 万葉集の歌碑めぐり

    ●歌は、「山吹のにほえる妹がはねず色の赤裳の姿夢に見えつつ」である。 奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(128)万葉歌碑<プレート>(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(128)にある。 ●歌をみていこう。 ◆山振之 尓保敝流妹之 翼酢色乃 赤裳之為形 夢所見管 (作者未詳 巻十一 二七八六) ≪書き下し≫山吹(やまぶき)のにほへる妹(いも)がはねず色の赤裳(あかも)の姿夢(いめ)に見えつつ (訳)咲きにおう山吹の花のようにあでやかな子の、はねず色の赤裳を着けた姿、その姿が夢に見え見えして・・・。(「万葉集 三」 伊藤 博 著 角川ソフィア文庫より) 万葉集には「はねず」あるいは「はねず色」として詠まれている歌は四首が収録されている。他の三首をみてみよう。 大伴坂上郎女の歌で「はねず色」を詠み込んでいる。 ◆不念常 日手師物乎 翼酢色之 變安寸 

    万葉歌碑を訪ねて(その1168)―奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(128)―万葉集 巻十一 二七八六 - 万葉集の歌碑めぐり
  • 万葉歌碑巡り(その1055)―奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(15)―万葉集 巻十九 四二七八 - 万葉集の歌碑めぐり

    ●歌は。「あしひきの山下ひかげかづらける上にやさらに梅をしのはむ」である。 奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(15)万葉歌碑<プレート>(大伴家持) ●歌碑は、奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(15)にある。 ●歌をみていこう。 ◆足日木之 夜麻之多日影 可豆良家流 宇倍尓左良尓 梅乎之努波 (大伴家持 巻十九 四二七八) ≪書き下し≫あしひきの山下(やました)ひかげかづらける上(うへ)にやさらに梅をしのはむ (訳)山の下蔭の日蔭の縵、その日陰の縵を髪に飾って賀をつくした上に、さらに、梅を賞でようというのですか。その必要もないと思われるほどめでたいことですが、しかしそれもまた結構ですね。(伊藤 博 著 「万葉集 四」 角川ソフィア文庫より) (注)ひかげのかづら【日陰の蔓・日陰の葛】名詞:①しだ類の一種。つる性で、常緑。深緑の色は美しく、変色しないという。神事に使われた。日陰草

    万葉歌碑巡り(その1055)―奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(15)―万葉集 巻十九 四二七八 - 万葉集の歌碑めぐり
  • 万葉歌碑を訪ねて(その881)―北九州市小倉北区 勝山公園万葉の庭(1)―万葉集 巻十二 三一六五 - 万葉集の歌碑めぐり

    ●歌は、「ほととぎす飛幡の浦にしく波のしくしく君を見むよしもがも」である。 勝山公園万葉の庭(1)万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、北九州市小倉北区 勝山公園万葉の庭(1)にある。 ●歌をみていこう。 ◆霍公鳥 飛幡之浦尓 敷浪乃 屡君乎 将見因毛鴨 (作者未詳 巻十二 三一六五) ≪書き下し>ほととぎす飛幡(とばた)の浦(うら)にしく波のしくしく君を見むよしもがも (訳)時鳥(ほととぎす)が飛ぶというではないが、その飛幡の浦に繰り返し寄せる波のように、しばしば重ねてあの方にお逢いできるきっかけがあったらなあ。(「万葉集 三」 伊藤 博 著 角川ソフィア文庫より) (注)ほととぎす:飛幡(とばた 北九州市)の枕詞。 (注)しきなみ【頻波・重波】名詞:次から次へと、しきりに寄せて来る波。(weblio古語辞典 学研全訳古語辞典) (注)上三句は序。「しくしく」を起こす。 (注)しくしく(と・に

    万葉歌碑を訪ねて(その881)―北九州市小倉北区 勝山公園万葉の庭(1)―万葉集 巻十二 三一六五 - 万葉集の歌碑めぐり
  • 1