(2012年10月22日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 2001年9月11日以降で3度目となる米国大統領選挙は終盤に入った。しかし、ツインタワー(世界貿易センタービル)への攻撃が投げかけた影は、今でもほとんど薄れていない。 22日夜に行われるバラク・オバマ、ミット・ロムニー両氏による最後のテレビ討論会では、リビアの都市ベンガジでの米国領事館襲撃事件が最も激しい争点になるだろう。クリストファー・スティーブンス駐リビア大使と職員3人が、ツインタワー攻撃のちょうど11年後に当たる先月11日に殺害された事件だ。ロムニー氏はこれ以降ずっと、この事件を利用しようと試みている。 最後のテレビ討論の3分の2は中東問題 ロムニー氏は22日、討論会の司会を務めるCBSのボブ・シーファー氏からも必要な支援(あるいは好きにできる時間)をもらえることになる。 シーファー氏は、討論の3分の2を中東に割り当てている