気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン (その1から読む) (その2から読む) 浮きイネを栽培している地域は、それが唯一の食糧になっているケースも少なくない。というのも、ほかの穀物は洪水に耐えられず、浮きイネだけが雨期にも生き残るからだ。 しかし問題は収量だ。一般的なイネは1ヘクタールで4~5トン取れるが、浮きイネは2トンしか取れないという。であるならば、浮きイネしか食べるものがない地域で、その収量を増やせれば生活を飢餓から守れないか。 そこで浮きイネの研究は、名古屋大学生物機能開発利用研究センター生命農学研究科の芦苅基行教授のもう1つの研究テーマである収量とつながる。 「2005年にイネの収量性を支配する遺伝子の単離に、私は世界で初めて成功しています。これでイネの収量をコントロー