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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (21)

  • 東京。電車。現実と虚構の狭間で 深町秋生のベテラン日記

    田舎での車社会に疑問を呈しつつも、東京の電車も乗っていると気が滅入ることが多い。 どういうわけかいやな気分。理由が判然としなかったが、最近になってその原因が広告にあると気づいた。これがどうもいやな感じなのだ。 三作目の舞台が東京ということもあって、あちこち東京を取材して回り、いろんな電車に乗ったがとくに大江戸線が一番嫌な感じがした。視界に借金関係の広告が3枚もとびこんできた。「多重債務ご相談」「債務整理」と大書された弁護士事務所の広告。それに「きんり下げました」などとファンシー感覚を取り入れた消費者金融の広告(今までがアコギだっただけだろう)。今や電車の広告は消費者金融とこの多重債務者向けの弁護士事務所のやつで花盛りだ。地方に住んでいる人間のブログ(私も含めて)には東京に対するやっかみや格差問題を論じるものが多い。もしくは逆に東京自慢みたいなやつ。 しかし東京は東京でたいていはひどく貧乏く

    東京。電車。現実と虚構の狭間で 深町秋生のベテラン日記
  • インターネットという主人公「ソーシャル・ネットワーク」 - 深町秋生の序二段日記

    マークも犠牲者なんだ。これはすべて、根的にインターネットの性質や、インターネットが我々の人間としてのあり方をどう変えたかということにも関わってくる。人々を惹きつけたインターネットは、我々が闇にまぎれて、無礼で、意地悪で、人種差別的で、怒りにまかせた愚かでむごい態度をとることも許している。ニューヨーク・ジャイアンツの試合の観客席で、酔っ払いが選手に向かってすごく無礼な野次を飛ばすのと一緒だよ。1時間後に駐車場でその選手に出くわしたら、そんなことは絶対に言わないだろう。でも群集の中にいるとそれが言えてしまうんだ。インターネットは、巨大な匿名の群集だと思う。 アーロン・ソーキン フィンチャーの大型新作「ソーシャル・ネットワーク」を見た。おもしろかったねえ。 しかし「どこがおもしろかったの?」と問われれば明確に答えられない。むしろ「つまんなかった」という人も確実に出るだろうと思った。爆破や暴力も

    インターネットという主人公「ソーシャル・ネットワーク」 - 深町秋生の序二段日記
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2011/01/25
    見てみたくなった。
  • 2011年01月02日のツイート - 深町秋生の序二段日記

  • 石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記

    とある仕事で、話題の人物・石原都知事のを読み返していた。 石原慎太郎の小説は、肌にあうものが少なく、代表作のひとつ「太陽の季節」も、「どうです! 若者らしいでしょう!」という押しつけがましさが嫌だった。 もっとも昔の青春小説なのだから、そう感じるのもしょうがないけれど、「太陽の季節」に限らず、まず既成モラルへの挑戦というテーマうんぬんの前に、ヨット、ボクシング、モーターボート、ナイトクラブ、親分の息子とつるんで豪遊とか、体育会系で友人自慢な感じが鼻持ちならず、なにかといえば金持ち大学生であったりとか、職業が医者という設定なども気にわなかった。「ヨットなんか知らねえよ、タコ!」というか。 もうひとつの代表作・長編「化石の森」にしても、長すぎて読めなかったが、とにかくドストエフスキーがやりたかったんだろうなあと思った覚えがある。 そんなわけで合わない作品が多いけれど、数年に一度は読み返して

    石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2010/12/13
    面白い記事だった。
  • 2010年11月21日のツイート - 深町秋生の序二段日記

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2010/11/22
    そしてスポーツの外の世界でも繰り返された風景でもある。
  • 職業にして失うということ - 深町秋生の序二段日記

    山下洋輔の新刊エッセイ「ピアノ弾き即興人生」を読んだら、おもしろいくだりがあった。 音楽を職業としていると、どうしても音楽を普通に聴くことはできなくなる。それゆえテレビから流れるちょっとした音楽にも苛立ってしまうというお話。どんな音楽であれ、耳に入ってくると、つい批評したり、なにかをそこから学ぼうとしてしまうという。落語やNHKの「ラジオ深夜便」といった人の言葉を誘眠剤代わりに聴くときがあるけれど、音楽ではそうはいかない、眠るどころではないらしい。 たとえば、昔の歌謡曲でも、六〇年代ヒットパレードでも、モーツァルトでも、聴こえたとたんに神経がピリピリする。「そうか、こういう風に曲を作っていたのか」「この編曲はどうなっているのか」「この曲が作られた背景にはどういう社会的音楽的状況があったのだろう」などと要らぬ考えに迷い込む。そのうち、自分の知識の無さに情けなくなったりして、安らかに眠るどころ

    職業にして失うということ - 深町秋生の序二段日記
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2010/11/15
    臨床心理士にならなくて良かった、とか思った。
  • ヨシモトと暴力の空気 - 深町秋生の序二段日記

    今週のネット界はこの話題で持ち切りだった。 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1495370.html(「人志松のすべらない話」で千原ジュニアがした話が、レイプ未遂、傷害罪では?と批判殺到) 放送作家でタレントの木村祐一が、自宅に招いた女性に、カチカチの凍った鶏肉を投げつけたという話。深夜に招いたのに、やらせてくれなかったのに腹を立て、鶏肉を放って追い返したというのだ。 それを千原ジュニアが粗暴な雰囲気ぷんぷんさせながら語るものだから「どこがすべらない話なんだ」「ただのDV野郎じゃねえか」「犯罪自慢かよ」と非難ごうごうなのであった。 リンク先にそのときの模様があった。見たけれど、なるほど、これは誤解を生むだろうなと思った。ニヤっと笑ってしまうところもある。私はゴシップや陰口が大好きなので、「ああ、木村祐一って(文化人ぶってるのに)そんなあぶ

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    p_shirokuma
    p_shirokuma 2010/06/30
    うげぇ。
  • キタノ版ダーウィンが来た! 満腹映画「アウトレイジ」 - 深町秋生の序二段日記

    さてさっそく「アウトレイジ」を見てきた。 いやー、よかったなあ。じつにすばらしい。後期北野映画の最高傑作などという前評判を耳にしていたけれど、評価はけっこう賛否両論(おすぎが週刊文春でやっぱりひとつ星をつけていた。まあ恒例行事みたいなものだが)だったこともあり、見る前はかなり不安があったのだ。 得意としているヤクザバイオレンスでも、過去には「BROTHER」というひどい作品があった。アナーキー気質のたけしさんが、自分でもさっぱり信じていないであろう任侠道を、たっぷりナルシスティックに美しく描こうとした野心作で、ヤー公のくせに、まるで空腹の仏さまのために、自分の身を炎に投じるウサギみたいなやつがいたり、ハラキリしちゃうやつがいたり、「アニキは最高だぜ」なんて黒人に言わせたりと、じつに気持ち悪い珍作であった。 たけしさん自身は、面倒見のいい親分肌で、義理人情に厚い人だといわれているが、義理人情

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  • ショッピングセンターの衰退と変化 - 深町秋生の序二段日記

    http://nicovip2ch.blog44.fc2.com/blog-entry-1268.html(ジャパネットのいつもの人が子供誘拐するとどうなるの? ニコニコVIP2ch) ははは。「脅迫状は、今朝の新聞折込でご覧ください!」か。腹かかえてしまったこのネタ話。 さてそんなジャパネットたかたの業績はこの不況下でも右肩上がりだという。そういえばテレビのCMもやたらと通販の類が多くなった。 http://newsweekjapan.jp/column/machiyama/2010/01/post-104.php(ポンティアック、タワレコ、MDディスク......2000年代に消えたもの やじうまUSAウォッチ ニューズウィーク日版) 町山さんのコラムでびっくりしたのは、CDチェーンだけでなくDVDレンタルのショップまで、オンライン配信や宅配型レンタルに押されてどんどん閉店していると

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    p_shirokuma
    p_shirokuma 2010/01/19
    この展望に注目してみる。
  • TBSの自己実現。(相手を殺して)明日にきらめけ。 - 深町秋生の序二段日記

    先日のTBS「K−1MAX」を見て、たぶん来年あたりから一気に興業がやばくなるだろうなと思った。今日はスポーツとテレビについて。 中量級選手による立ち技格闘技のイベントだが、それを魔裟斗ひとりがひたすら支えてきたのだと改めて実感させられる。それにしても川尻との対決は、試合内容こそはひどいものだったけれど(水に飛びこんだ牛をワニがらうようなものだった)観客の興奮はケタ違いだった。魔裟斗といういかにもな名前にあのホストっぽいマスクということで、敬遠する人も少なくないが、練習魔と強心臓で頑固な格闘技ファンをも唸らせていた。 しかし興業自体はつまるところひたすら魔裟斗頼りで、興奮がケタ違いだったということは、それ以外はさしてエキサイティングしていなかったという証拠でもあった。そのあたりは当然、K−1側も意識していたようで、TBS系総合格闘技の英雄である山KIDを拝借してきたが、その結果、韓国

    TBSの自己実現。(相手を殺して)明日にきらめけ。 - 深町秋生の序二段日記
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2009/07/24
    自己愛を充たす為のトーテムとしてのカリスマ選手。それを消費することのほうが、スポーツそのものよりも優先され続ければ、こうなるのは必然。アニメキャラと違って、育成とか色んな問題があるので大変そう。
  • 日本家族の崩壊モデル。ザ・ノンフィクション「漂流家族」 - 深町秋生の序二段日記

    これはやばいなあ。現代日の家族の闇を描いた衝撃作だろう。フジテレビがひっそり流すザ・ノンフィクション「漂流家族 竹下家の9年間」である。 いろんなところで反響があるようで、id:tada-woさんから録画DVDを借りて見たのだが、絶句してしまった。彼のブログから引用する。非常にうまくまとまっている。 http://d.hatena.ne.jp/tada-wo/20090616/1245138703(因果鉄道999・埼玉-北海道(前編) - アマルフィ 日和) 埼玉県に住む竹下一家。家族構成は父母と6人姉妹(全員、女の子)の8人家族。彼らは心機一転として、北海道の浜頓別(はまとんべつ)という田舎町で行われる、街の活性化を目的とした州からの移住計画に参加(いわゆる田舎で暮らそう、というやつ)。この計画は、移住して三年の間に、浜頓別に家を建てて定住することが条件で、その間の住居は地元の自治体

    日本家族の崩壊モデル。ザ・ノンフィクション「漂流家族」 - 深町秋生の序二段日記
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2009/07/06
    この光景は、国道を経由して大抵の人の家の玄関まで繋がっている。
  • 深町秋生の序二段日記

    田舎での車社会に疑問を呈しつつも、東京の電車も乗っていると気が滅入ることが多い。 どういうわけかいやな気分。理由が判然としなかったが、最近になってその原因が広告にあると気づいた。これがどうもいやな感じなのだ。 三作目の舞台が東京ということもあって、あちこち東京を取材して回り、いろんな電車に乗ったがとくに大江戸線が一番嫌な感じがした。視界に借金関係の広告が3枚もとびこんできた。「多重債務ご相談」「債務整理」と大書された弁護士事務所の広告。それに「きんり下げました」などとファンシー感覚を取り入れた消費者金融の広告(今までがアコギだっただけだろう)。今や電車の広告は消費者金融とこの多重債務者向けの弁護士事務所のやつで花盛りだ。地方に住んでいる人間のブログ(私も含めて)には東京に対するやっかみや格差問題を論じるものが多い。もしくは逆に東京自慢みたいなやつ。 しかし東京は東京でたいていはひどく貧乏く

    深町秋生の序二段日記
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2009/04/06
    いつの間にか俺は、こういう東京の広告を極当たり前のものとして受け入れていた。その事に気付かされ、愕然とした。娑婆を眺める感性が麻痺していたとしか言いようが無い。猛省。
  • 深町秋生の序二段日記

    タモリが消費者金融のCMに! http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20090403/tamori(タモリのサラ金CM B面犬にかぶらせろ!) http://www.cyzo.com/2009/04/post_1798.html(アコムCM出演で失望? タモリの既存イメージと「タモリ的なるもの」 日刊サイゾー) というわけで、いろいろと賑々しいのだけれど、先日のタモリ倶楽部ではそのタモリが登場するアコムが唯一のスポンサーのようだった。タモリ倶楽部ほどの人気番組でもスポンサーがつかず、今回のCM登場と相成ったのかなと適当なことを思ってしまった。いやだって50年続いた日テレのプロレス中継もスポンサーがつかずに終了し、TBSの人気ラジオ番組ストリームもスポンサーがつかずに終わってしまった。(人気なのに終了せざるを得ないってのはメディアのあり方として、かなり終わってると思う

    深町秋生の序二段日記
  • 深町秋生の序二段日記

    この恐慌下で一層歯止めがきかなくなるのは「若者離れ」であろう。うむ。 いやなんの話かといえばあれだ。これまでだって「若者の○○離れ」はうんざりするほど経済誌や新聞でも伝えられてきた。車、家庭用ゲーム機、ブランド品。活字。外。その他いろいろ。 しかし若者の悲惨な窮状や、シビアな金銭感覚を考えれば、高価な奢侈品や豪快なエンジン音を轟かせるスポーツカーになんか金をださなくなるのは当然だろうが、今回話したいのは「若者が商品から離れる」のではなくて、その逆である。「商品が若者から離れる」時代が格的に到来しそうだなあと思ったのだった。もう昔からそういう傾向が続いていたとは思うけれど、けっこうあからさまにそれが表れる時代になるのではないかと。 先日、なにかの雑誌で、「コンビニ第三の雄 ファミマの躍進」というような記事を読んだ。正確な見出しは忘れたが。とにかくまあそれで社長のインタビューなんかが載って

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2009/03/23
    そりゃあまあ、そうなるしかないでしょうね。/「若者を消費者に育てる」なんていうのは、もう無理でしょ。それよりは、年寄りが死ぬまで、徹底的に搾り取るという発想をとるのは自然。
  • 深町秋生の序二段日記

    昨日はついカッとなって書いた。買えればどこでもよかった。後悔はしてない。 で、結局のところ数十キロ先にある隣の隣の町のCDショップまで行って買ってきた。アメリカの片田舎じゃあるまいし……。Perfumeのニューアルバム「GAME」である。 熱狂的なファンなので冷静な批評なんてできないが、やっぱりすごいアルバムだと思う。とはいえ、それまでの特徴でもあった「あどけなさのあるチープなピコピコ電子音」というのがかなり後退し、ゴリゴリのハードさが前面に出ていてアダルティなクラブミュージックに仕上がっている。 表題曲の「GAME」はPerfumeの声を使ったcapsuleそのものの音楽のように思えた。(capsuleとは、プロデューサーである中田ヤスタカのユニット。現在はかなり攻撃的なエレクトロミュージックを志向)また同じく新曲「take me take me」も同じく中田ヤスタカの別ユニットであるコ

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    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/04/17
    同感。だからある種の人間疎外のなかにある人達には、非常にフィットする音楽だと思う。段々ハマりつつある。
  • 16号線ハードコア - 深町秋生の序二段日記

    国道16号線沿いの風景。 というと、ジャスコ系ショッピングセンターや巨大パチンコ店、それにファミレスやチェーンラーメン店、ダイソーとブックオフといった激安ショップが並ぶ。ああ、あと当然無人の消費者金融店舗も忘れちゃならない。あとヤマダ電機とコジマをつければOKだろうか。あとオートバックス。そんな情景が目に浮かぶ。ちなみに16号線というのは横浜から八王子を通過して大宮春日部から千葉へと南関東をぐるっと回る幹線道路である。 まあ16号線に限ったことではなく、地方はどこでもこんな風景が並んでいる。三浦展氏がいうファスト風土というやつで、私の地元もだいたいこんなもんである。 私が小学校ぐらいの頃はこうしたロードショップは夢のテーマパークでもあった。コジマがほとんどただ同然でカセットテープを叩き売り、ジャスコには欲しいものがなんでもあった。マックのハンバーガーは今は単に田舎者の貧乏に成り下がったが

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    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/01/24
    「血も涙もない博打マシーンと借金マシーンがずらっと並んでいる場所を、豊かな光景と思えというほうが無理だ。」
  • 深町秋生の序二段日記

    ケータイ小説や山田悠介の小説がひどい。 という話をよく聞く。しかし大ベストセラー、映画化されて大ヒット、マンガ化されてメディア展開だ。 「中学生が教室で回し読みする落書きみたいな話」といった批判は多いし、実際のところ私もそう思ってしまうのだが、それをして「今の若者の文化が低レベル」といった思い込みもちょくちょく見かける。しかしそれは違うのではないかなと思う。 別に若者擁護をしようというのではなくて(若者の文化なんか知らないしな。携帯でメールも打てないし)、ふいに自分が過ごしてきたガキの頃の文化の馬鹿馬鹿しさを思い出したからである。 団塊ジュニア世代には常識みたいな話だが、当に冷静に振り返ってみると、80年代のガキ向け文化というのはかなり狂っていたと思う。ファミコンという新興娯楽が一気に日中を席巻したかと思うと、ゲーム会社がゲーム名人なる子供達のヒーローを仕立て上げた。ハドソン社の高橋名

    深町秋生の序二段日記
  • 深町秋生の序二段日記

    で、仙台で遊んできた。 その際にリッチモンドホテル(旧ロイネットホテル。少し高めのビジネスホテル)に泊まったら、なんと新春に山形駅近くでもオープンするらしい。 「ええ!」と驚きましたね。来年には同じくビジネスホテルチェーンのコンフォートホテルもオープンするというのに。 山形駅周辺では激烈なホテル戦争が繰り広げられている。メトロポリタン、国際ホテル、ホテルキャッスル、ワシントンといった古株のシティホテル。それに東横イン、ルートイン、スーパーホテルといったビジネスホテルのチェーン店。さらに山形で独自に経営しているビジネスホテルもごろごろしている。ここ10年で急激に増えた。 なぜこんなにホテルがあるんだろうと不思議に思っていた。そしてさらにまた2つも開店予定である。正直なところ、ドキュメンタリー映画祭をやっているときはきれいに埋まるが、山形自体はさほど観光資源のある土地ではない。温泉はいっぱいあ

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  • 深町秋生の序二段日記

    今年はいい年だった。バブルがかなり弾けてくれた。 別に経済の話をしようというのではない。日経済はまだまだ景気がいい(ことになっている)らしいし。ただ私が日ごろから疑問に思っていた人物や組織の虚飾が暴かれ、泡のように膨れ上がった幻想がパチーンと弾けて、むき出しの真実が露になってくれた稀有な年だと思う。 オランダのチューリップ投機のように、たかがチューリップ一に、どういうわけか家一軒建ってしまうような値がついてしまう。これをバブルというのだけれど、小泉政権のころあたりから、人間そのものにたびたびそうした現象が見られた。人間バブルというか。辛らつな物言いになるが、どう見ても大した人物でもないのに、周囲で「こいつは価値があるんだよ!」と必死に叫んでプロデュースしているという感じ。またその人も「私は価値があるんです!」と大口を叩くものだから、だんだんとみんな「そうか。価値があるのかなあ」なんて

    深町秋生の序二段日記
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/10/30
    事実。私達は、対象をじかにみているのではない。私達は対象に手前勝手なブランドイメージやめでたいイメージを投影して独りよがりに耽っていたのだから、このバブルは必然。/踊る阿呆と観る阿呆の共犯関係。
  • 獣欲のペッパーランチ - 深町秋生の序二段日記

    http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070516it04.htm 「獣欲のペッパーランチ 肉まみれの暴行」「肉棒ステーキ 暴虐の汁」「大阪鉄板暴行 熱いのは堪忍!」「浪速極悪レイパー 肉や! 肉や!」 なんて半日もペッパーランチ心斎橋店について考えていた。想像の範疇を超えるブレーキのない犯罪に軽いエクスタシーを覚えてしまった。 なんにしても関西地方らしい猛々しさと猥雑さを凝縮したような犯罪である。亀田家的で清原的で青木雄二のマンガから抜け出したようなぐちゃぐちゃかつストレートな世界だ。オメーコステーキとかワレメファイナンスとか破綻信用金庫とかそういう混沌を感じてしまった。マルクス読まんかい。 近年の犯罪は大体のところ、想像範囲内におさまることが多い。スクールシューターのチョ・スンヒにしても、町田の女子中学生殺しにしても、福島の母親殺しにしても、

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