菅直人首相(民主党代表)と小沢一郎元代表による5日ぶりの再会談は、予想通り「挙党一致」をめぐる議論に終始した。しかし、小沢氏の国会招致を目指す首相とこれを拒む小沢氏の間で、「挙党一致」の意味するところは大きく異なる。この日は連合という最大の支援組織も同席していただけに、激しい口論こそ控えたが、その実態はさながら呉越同舟の様相だった。(原川貴郎) カップルや家族連れでにぎわう都内のホテル。クリスマスムードいっぱいの1階ロビーとは対照的に、5階の一室は重苦しい雰囲気に包まれた。 楕円(だえん)形のテーブルを囲むように着座した16人。「四角いテーブルだと思っていたんだけど…」。岡田克也幹事長が何気なくつぶやくと、すかさず鳩山由紀夫前首相が「(会談を)丸く収めるためじゃないですか」と場を和ませようとした。しかし、そこは堅物で知られる岡田氏。「絶好調ですね」とそっけなく返し、鳩山氏を閉口させた。 会