【4月12日 AFP】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の病棟で採取した空気サンプルの調査で、新型ウイルスは最大4メートル飛散することが分かった。現在推奨されている確保すべき対人距離の2倍に相当する。中国の研究者らが10日、調査の予備段階の結果を米疾病対策センター(CDC)のオンライン雑誌「新興再興感染症雑誌(Emerging Infectious Diseases Journal)」で発表した。 中国・北京の軍事医学研究院が主導する研究者らは、2月19日から3月2日まで、中国・武漢(Wuhan)の火神山医院(Huoshenshan Hospital)の集中治療室と新型肺炎患者用の一般病棟で物体の表面のサンプルと空気のサンプルを採取した。 研究チームが着目したのは、いわゆる「エーロゾル(エアロゾル)感染」だ。せきやくしゃみの飛沫(ひまつ)は数秒以内に地面に落下するが、ウイルス