LE-9(エルイー・ナイン)エンジンは、2020年度に初号機の打ち上げが予定されている新型ロケット「H3(エイチスリー)」のメインエンジンとして新しく開発されているロケットエンジンです。この開発の一環として、2017年4月から種子島宇宙センターにある燃焼試験設備で燃焼試験が続けられています。 この燃焼試験の目的は、推力などの作動条件を変えた試験を繰り返し実施することで 様々なデータを取得し、機能・性能・耐久性などが設計意図通りであるかを確認することです。 今回の燃焼試験は約240秒、2式目の実験用エンジンを用いて行います。これまでに7回試験を実施し、1,150秒ほどの燃焼実績を積み重ねてきました。 この段階での燃焼試験は、毎回の試験が未知への挑戦です。燃焼中はエンジンの作動状態を監視し、予測を超えたデータを取得した場合は、エンジンを安全に停止することとしています。そして、得られたデー