バレストルは熱心なレーシング・ファンで、F1のために多くのことを成し遂げた。しかし、特に故アイルトン・セナをはじめてとして敵も多く、バレストルは自らの権力によって堕落し、アラン・プロストに有利になるよう1989年F1ワールドチャンピオンシップを操作したと非難された。セナがタイトルを獲得するためには多くの課題があったので、これは過激な主張であったが、バレストルの介入は確かにプロストに害を及ぼさなかった。最終的にセナは主張を撤回せざるをえなかった。F1で最も有名なドライバーでさえ、FIA会長に楯突くことはできなかったのだ。 しかし、バレストルがF1のために尽力したこともあった。彼はF1におけるターボチャージャーと地面効果(グラウンド・エフェクト)空力学はいずれも危険であり金の浪費であると信じていた。彼は1989年にあらゆる反対を押し切って自然吸気エンジン規約を推進した。ヘンリ・トイヴォネンの事