ニューヨーク(CNNMoney) 米国の人口に占める貧困者の割合が2010年の統計で15.1%に上昇し、1993年以来最悪となった。13日に発表された国勢調査結果で明らかになった。 米政府は、家族4人で年収2万2314ドル(約171万円)以下、単身で1万1139ドル(約85万円)以下の層を貧困と定義している。景気低迷が続く影響で、10年の貧困者数は約4620万人と、09年より260万人増加した。09年の貧困者の割合は14.3%だった。 中間層の世帯年収は4万9445ドルで、09年の4万9777ドルに比べて微減となった。中間層の世帯年収は過去30年の間ほとんど変化がなく、インフレ調整後の数字で比較すると、10年の年収は1980年に比べて11%しか増えていない。これに対して人口の5%を占める富裕層の年収は42%増えた。 年齢別にみると、18歳以下の子どもに占める貧困者の割合は22%に増え、米国