精神疾患の治療に動物を介在させ症状の改善をはかることをアニマルセラピーといいます。 英語ではAnimalAssisted Therapy、「動物介在療法」です。 イルカを用いる場合を特に、イルカセラピーと呼びます。 ハンドウイルカは、人に対する愛にあふれ、絶対に人を傷つけない神のような生き物(つくられたイメージ)ではなく、 時速30Kmの速さで泳ぎ、300Kgの体重を空中6mに到達ならしめる強靭な筋肉を備え、約90本の先の尖った鋭い歯で、 遊泳する魚類を1日15Kgも殺し、消費する海洋生態系の最終捕食者です。 イルカショーで見せる従順さは、トレーナーが行動形成法に基づいて「条件づけた」行動です。 イルカは海洋環境に適応した、人とは異なった存在=異種であり、犬や猫のようなコンパニオン動物ではありません。 以上の生物学的事実、ならびにアニマルセラピーの選択生物として患者に対する安全性確保などの