米国では各地で新型コロナウイルスの感染者が過去最多水準に急増しているにもかかわらず、マスクの着用が政治問題と化している。そんな中、ゴールドマン・サックスは、マスク着用を全国規模で義務化すれば感染拡大ペースを抑えられ、追加ロックダウン(都市封鎖)措置により生じる国内総生産(GDP)の5%が損失する事態を防ぐことができるとした分析結果を明らかにした。 ゴールドマン・サックスのアナリストらは、マスクなどで顔を覆うことは新型ウイルス流行の抑制に大きな効果があるとし、連邦政府によるマスク着用の義務化によって全国民のマスク着用率が「有意義に」増加すると指摘。特に、現在マスク着用が義務化されていないフロリダやテキサスなどの州では効果が高いとした。 アナリストらは、マスク着用の全国的な義務化により着用率は15ポイント上昇し、1日の新規感染者は0.6~1%減少すると分析。マスク着用を通じた新型ウイルス拡大抑